2025年8月7日、全国高校野球選手権1回戦で広陵高校(広島)は旭川志峯高校(北北海道)に3-1で逆転勝利し、13日予定の2回戦進出を決めた。だが、部内暴力問題で批判を受けながらも高野連は「厳重注意」にとどめ、出場は続行。この試合では応援席にチアや吹奏楽部が不在。学校側は「大会日程の重複」「夜間帰宅への配慮」と説明したが、ネット上では「顔晒しや取材リスク回避では」との疑念が噴出。
SNSでの誹謗中傷懸念から、保護者や生徒の応援参加回避も予想されている。
暴力問題が発覚しても「厳重注意」で済ませた高野連の判断は、公共の安全や教育的責任の視点からも異常だ。制度的に、部内暴力は出場停止や監督責任の明確化を伴うべきなのに、今回は競技の興行性と話題性が優先されている。背景には、甲子園の経済効果やメディア利益が絡み、倫理判断が後退している現実がある。改善策として、①暴力事案発生時の出場停止基準を全国的に統一し、透明化する、②学校外部の第三者委員会による調査義務化、③大会主催者に選手安全・教育的妥当性を確保する監督責任を法的に課す、が必要だ。勝利や伝統の美名の下で不祥事を覆い隠す構造は、子どもたちに「力があれば許される」という誤った価値観を植えつける。この歪みを正すことこそ、真にスポーツを守る道だ。
ネットからのコメント
1、高野連に明確な基準がないから処分がブレる。直近に起こった未来富山の部員同士の喧嘩で部長が謹慎になった事案は公開されたのに、部員に対する集団暴行で被害生徒が転校した広陵の事案は厳重注意で非公開と明らかにバランスを欠いた対応だった。高野連は自身のコンプライアンス規定を設けた上で、事件を起こした学校任せの受け身の姿勢を改め、ガバナンスを加盟校に徹底できるよう組織改変が必要だと思う。
2、私は当該野球部OBと友達です。当人から聞いた話ですが、夢を持って門を叩いた新入学生が入部1カ月で約100人から約20人まで減って、残った部員で構成されるチームだと聞かされました。(約15年前の話ですが、問題になるので詳しくは書けません) 地方から夢を持って越境し、家族も応援してこれから希望に満ちた子どもたちを、訳の分からないふるいにかけて落とす事が悲しくて許せません。勿論行き過ぎた指導の詳細も聞いています。
3、学校側としては吹奏楽やチアがいないことの質問を受けることを想定して回答を用意したのだろうが、大会が近かろうが今まで来ていたことは、高校野球を見てきた人は知っているのだから説明として苦しい。
何もなければ吹奏楽の大会と重なっても、近隣学校やOBの協力を要請してブラスバンドを送り込むのだから。学校側は吹奏楽部やチアに拒否されたとは説明出来ないだろうが、ハッキリとした意思表示のあるなしに関わらず微妙な空気となっていただろうことは想像できる。
4、今回が特殊なのは、「暴力事件があったらしい学校」とかのボヤケた話でなく「被害者と名乗る側から実名で加害者と指摘されている生徒が、顔と名前を全国に晒す状態で試合し、中継される」という話で。事件そのもののあった・なかったを監督も争ってない以上、未成年加害者が顔と実名を全国放送て晒される、という、恐ろしいことが大人たちの判断の下なされているわけで。この時点で異様なんだから。学校もこの期に及んで体裁言ってる場合ではないと思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d0dbddd6a74f87ff253b5d90f6d91c54ae501bbb,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]