みかん小説
本棚
みかん小説 / 時代 / 昭和27年、戦争未亡人が開いた小さな店の50年
昭和27年、戦争未亡人が開いた小さな店の50年

昭和27年、戦争未亡人が開いた小さな店の50年

春野こはる 完結 16

昭和27年の春。戦争で夫を亡くした三十歳の女性は、八歳の息子を育てるため、自宅の一角に小さなたばこ屋を開いた。初めて売れた一箱のピース。窓の横で宿題をする息子。毎朝やってくる常連客。決して楽な暮らしではなかったが、小さな窓の向こうには、いつも誰かの声があった。やがて息子は成長し、町には自動販売機が増え、馴染みの客も一人、また一人と姿を消していく。そして開店から五十年、彼女は店を閉める決心をする。

今すぐ読む