アメリカのトランプ元大統領が、7月にノルウェーのイェンス・ストルテンベルグ財務相に突然電話をかけ、「ノーベル平和賞を受賞したい」と伝えたという報道がノルウェー紙からありました。もしこの報道が事実であれば、トランプ氏が直接、平和賞の選考国に働きかけを行ったことを示します。平和賞はノルウェーのノーベル賞委員会によって選考され、委員はノルウェー議会が任命します。
ストルテンベルグ氏はトランプ氏と旧知の間柄で、電話があったことは認めたものの、内容は経済的協力についての協議が目的だったと述べています。
トランプ氏がノーベル平和賞に強い関心を持っていることは周知されており、この件はその関心を一層際立たせるものです。
この出来事は、政治的な作用が学問的な賞選考にどのように関与し得るか、またその影響や問題点を考えるうえで、非常に興味深いケースです。選考過程が政治的圧力から独立しているべきという意見が多い中で、このような直接的な働きかけが行われることは問題です。これにより、選考制度の信頼性が損なわれる危険性があります。権限を持つ側が賞の選考に影響を及ぼそうとする行為は、透明性の欠如を示すものであり、改革が必要です。効果的且つ公正な選考を守るため、選考基準の明確化と監査体制の強化、そして透明性向上のための外部監視が求められます。
これにより、賞の権威を維持し、選考の公正さと信頼性を高め続けることが可能となります。
ネットからのコメント
1、トランプ氏が仲介した和平は、和平とは言いながらも実際は全然紛争が終わってないものばかりに感じる。ロシアウクライナも、イランイスラエルも、インドパキスタンも、タイカンボジアも、アゼルバイジャンアルメニアも。で、その後に相変わらず紛争が続いて、トランプ氏が自分勝手にSNSに両国を非難するコメントをすることまでがワンセットな感じ。トランプ氏のおかげで和平が実現するならそれは良いことだと思うのが、これではノーベル平和賞なんて程遠いと思う。これで万が一トランプ氏が受賞したら、ノーベル賞の権威は地に墜ちることを十分に理解して判断して欲しい。
2、前代未聞の行為だな。これまでの歴史でノーベル賞受賞を直接依頼した人間などいただろうか?恥もいいところだろう。100歩譲って大統領就任後24時間以内に本当にウクライナ戦争を終結させていたならともかく、現状を顧みて何を言っているのだろうか?拒否されたら追加関税で脅すつもりなのか?さすがに彼のメンタルが心配だ。
3、就任24時間以内に終結させていないので受賞はできません。というか、直談判でノーベル平和賞を受賞できるわけありませんし、これまでのトランプ氏の行いを振り返ると仮に受賞してしまったらノーベル平和賞のみならずノーベル賞そのものの価値が下がってしまいそうです。
4、私はそもそも、歴史的な評価が定まらない現役政治家の平和賞受賞には反対だ。紛争解決と言っても、戦勝国が受賞したら敗戦国はどう感じるだろうか?政治家に対しては、紛争や戦争の芽を事前に摘み取る努力をしてそれが解決につながったという、評価が定着した時に与えるべきものと思う。オバマが受賞した時も同様に感じた。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/c5701ab811cbef15d2c5538ec1d8e4dc48298219,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]