2025年7月26日、第107回全国高校野球選手権大会の地方大会が各地で開催され、15試合の決勝戦が行われました。そのうち10試合が1点差の接戦となり、8試合は延長タイブレークに突入するという激しい展開が続きました。SNSでは「接戦が多すぎて心臓が持たない」といったコメントが多数寄せられました。
このような接戦が繰り広げられる中、再び「9イニング制の維持」「7イニング制の反対」という声が高まりました。例えば、小松大谷は石川大会で3-6の劣勢から逆転し、延長タイブレークで金沢を8-7で下しました。これに対し、日本高野連は7回制導入を検討しており、試合時間短縮と選手負担軽減の議論が続いています。
全国高校野球の地方大会で繰り広げられた激闘を見て、改めて感じるのは「7回制」に対する疑問です。特に、延長タイブレークや1点差の決勝が10試合中8試合を占める状況では、短縮された7回制が試合の魅力を損なう可能性が高いことは明白です。日本高野連の「選手の負担軽減」の意図も理解できますが、それを理由に伝統ある9イニング制を廃止することは、深刻な問題です。
そもそも、問題の本質は「選手の過剰な負担」にあります。酷暑対策として短縮を進めるのであれば、試合の時間だけでなく、試合環境の改善(クーリングシステムや休憩時間の確保)こそ優先されるべきです。さらに、選手が長時間戦える体力をつけるためには、日常的なトレーニングの充実も不可欠です。7回制を導入することで、本来ならばもっと深みのあるドラマが生まれる場面を失うことになるでしょう。
このまま制度が変われば、選手の成長に必要な「最後まで戦い抜く力」が奪われ、野球の魅力そのものが希薄化する恐れがあります。最も重要なのは、勝負の本質を見失わず、選手の健全な成長を支えるための制度を築くことです。
ネットからのコメント
1、この議論に関しては、いちばん素朴な「やってて面白いか」という視点が、完全に欠落していると思う。管理する側、見る側じゃくて、いちばん大事なプレイする側の視点が。高校まで野球続けようか迷ってる小中学生が、「高校野球7回になるのか、よしやろう」とはならないでしょ。スタメンフル出場しても2打席しか回ってこない可能性あるのに。
見てる側が勝手に「危ない危ない」って言って、スポーツをわざわざつまらなくしている。健康対策は大会の日程やレギュレーションで配慮すればよい。
2、新基準バットに変わってから、芯を捉えてない打球は力任せでも飛ばなくなり、滅多打ちの試合が以前より減って接戦も多くなった。高校野球で指導をしている監督、何より選手たちの意見を聞いて慎重に判断してほしいですね。高野連が一方的に決める問題ではないと感じます。
3、選手はベンチで水分補給や、バックヤードで風に当たる事もできるし、今はスポットクーラーなどを置いたりもしている。むしろスタンドで観戦する客や、応援をする生徒の方が大変だと思う。それに選手は暑い中日々練習もして居る訳で、論点がずれているし、ただ世間体だけを気にしている様にしか思えない議論だと思う。
4、9イニング制もそうなんだけど、タイブレーク制度もせめて決勝戦は10回からでは無くて12回くらいからにしませんかね。観ている分にはたくさんの得点シーンが見れるかもしれませんがそれが、ちょっと実力以外の部分での決着も多いような気がするだけに決勝戦だけでも考えて欲しいかなと感じました。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/809677663501e6b777b09002c66049473ea74502,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]