第一段階:概要
2025年7月29日、東京電力福島第一原発3号機における溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の取り出し計画について、原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF)は作業開始が2030年代前半から37年以降にずれこむ見通しだと発表した。技術的な検討を経て、準備に12~15年が必要と判明したためである。この遅れにより、国や東電が目指す51年までの廃炉完了に影響が出る可能性もある。
事故発生から14年が経過し、1~3号機の原子炉内には推計880トンのデブリが残っているが、試験的な採取はわずか0.9グラムにとどまっており、取り出し作業は廃炉の最難関となっている。
第二段階:コメント
【批判型】
福島第一原発の廃炉作業が37年以降にずれ込むという衝撃的な発表に、怒りを禁じ得ません。事故から14年が経過し、依然として880トンもの核燃料デブリが取り出せていない現状は、明らかに国家的な安全管理の不備を示しています。この遅れは、単なる技術的問題ではなく、制度的な欠陥が根底にあるからです。透明性が欠如し、進捗報告が不十分であることが、信頼性を損ねる一因となっています。
本件の問題を根本的に解決するためには、以下の措置が必要です。まず、廃炉作業を加速するための予算の増額と、国家規模でのリソース配分を見直すべきです。
次に、関係機関と民間企業が連携し、技術革新を促進することが求められます。最後に、進捗状況を定期的に公開し、国民の信頼を取り戻すための情報公開を徹底すべきです。
廃炉の最難関を乗り越えるためには、政府と企業の真摯な努力が不可欠です。このままでは、未来の世代に重い負担を残すことになるのです。
ネットからのコメント
1、現実的に考えましょう、毎日10キロ取り出せて241年かかります。毎日30キロ取り出せて80年かかります。2037年から51年で終わらせるなら、毎日160~170キロ取り出す必要があります。ちょっと考えれば可能かどうかわかると思います。取り出せてもその後の処理は未だ未定ですw東日本大震災を経験した人で廃炉を見れる人はいないかもしれませんね。
2、この事故は想定外の特殊ケースなのかもしれないが、事故を起こしたわけでなくただ老朽化して使えなくなった原発を廃炉・解体するのにはどのぐらいの時間とお金がかかるのだろう。個人的には現在既に存在していて安全性が確認できている原発については使っていくしかないんじゃないかと思っているが、今後もし新しいものを作る計画を立てる場合はちゃんと最後に片付けるまでのコストを計算に入れて本当に作るメリットがあるのか考えてほしい。
3、サイエンスZEROという科学番組がずっと追いかけている。廃炉の為に必要な作業は膨大だが、ロボットやセンサーなど新しい技術を駆使し、又逆に開発へのフィードバックにもなる。この廃炉のノウハウは世界中の原子力発電の大きな遺産となる。と思っていたけど、全然先に進まない。関係者はどんどん引退するし、残った人、新しく携わる人のモチベーションはどうなんだろう?とすこし心配。マスコミはもっと取り上げ、このプロジェクトを意義を日本に世界に伝えていって欲しい。
4、福島原子力発電所のデブリの総量は880トンと推定されています。これだけの超放射性物質を取り出す事は、数十兆円の費用をかけたとしても現実的には不可能です。そもそも仮にある程度取り出せたとしても、それらを半永久的に貯蔵する場所は、福島発電所の敷地以外考えられません。従って研究に必要な少量のデブリを取り出した後は原子炉容器ごとコンクリートで埋め殺しするのが最も安全で合理的です。現時点でそんな決断をできる肝の座った政治家はいないでしょうが、近い将来政治的判断をせざるを得ないでしょう。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/f85fb45266e9ad9334517d67f0991952a8b79508,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]