【事件概要】
2025年8月12日、漫画『夜鐘のキト』(夏目げんり著)の第1巻が「全ページ描き直しバージョン」として発売されることが発表された。従来、雑誌掲載後に単行本用の修正は一般的だが、全ページの描き直しは異例。背景には、5月20日から連載された本作の第1話に対する「読みづらい」という読者からの声があった。
著者はプロとしての責任を痛感し、自らの意思で全頁の再制作を決断。編集部の説得にも屈せず、連載に穴を空けない条件で実現した。結果、描き直しには多大な労力と費用がかかる中、関係者の協力を得て実現に至った。
【コメント】
一話への指摘に真摯に向き合い、全ページを描き直すという前代未聞の決断。その背景にあるのは、作品と読者、そして関係者への深い誠意と責任感だ。至らなさを悔い、プロとしての自覚に胸を痛める作者の姿は、創作に命をかける者の覚悟そのもの。自己否定に押しつぶされそうになりながらも、信じてくれた声に応えようとする姿勢は、どれほど多くの人に勇気を与えるだろう。
誰にでも「足りなかった」と思う瞬間はある。けれど、それを認め、行動に変えられる人は決して多くない。あなたの姿に、自分を責めすぎていたあの日の自分が救われた気がしました。
今の作品も、過去の作品も、どちらもあなたの努力の結晶です。どうかその価値を忘れないで。応援する声は、確かに届いています。
ネットからのコメント
1、10巻ほど描き進めると、また技術が向上して、以前に描き直した第1巻についても再度手を入れたくなるかもしれません。そうなると、きりがなくなってしまいます。また、新装版を出す際に、漫画家の方が作品を加筆・修正することはよくありますが、読者としては「たとえ技術的に拙くても、描き直す前のほうが好きだった」と感じることも少なくありません。
2、良い結果になるかはわからないけど、いい経験にはなるだろうね。ネガティブな意見もあるけど、読者に自分が納得のいく作品を届けたいという気持ちがそうさせるんだから、見守ってあげればいいと思う。
3、冊子で読みました。
新連載は必ず読むようにしてます。たしかに読みにくかった。ストーリーは面白くなっていきそうなんだけど、あまりに読みにくくて2話を読んで脱落してしまった。自分以外にも脱落者いるんじゃないかな。ストーリー云々の前に絵で読まれなくなってしまうのは勿体ないですね。もちろんこれから画力も上がっていくと思いますが、ここは編集の方の落ち度ですね。長期連載になるといいですね。
4、描いているうちに絵柄が変わったり技術や表現が向上していく方々を今までもたくさん見てきました。このかたもどんどん練れてくるなかで、ご自分の作風をさらに良くしたいという良い意味での「欲」も出てきて「今ならまだ間に合う」とのタイミングもあって連載の傍ら描き直しに挑戦したのでしょうか。ご自分の作品に責任を持つプロの姿勢は素晴らしいですね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/033581b8557e6140d485e12983f92f49931c79c0,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]