サイゼリヤ恵比寿駅東口店が2026年5月11日をもって閉店することが報じられ、物議を醸しています。立地の良さと多様な客層に支持されてきた同店の閉店理由は、家賃の値上げ交渉が背景にあるとされています。サイゼリヤ全体の業績は堅調で、2026年8月期第2四半期決算では売上高1428億円、営業利益86億円と増収増益傾向。一方で、都市型店舗に求められる高い収益性は、家賃増加のプレッシャーに対応しきれなかったようです。SNSでは、気軽に集える「憩いの場の消失」に対する惜別の声が目立っています。

今回の閉店が示すのは、収益性と「誰でも利用できる空間」の両立が、地価上昇や再開発が進む都市部で困難になりつつある現状です。一時的な現象のように思える一方で、都心から庶民の居場所が消えつつある問題として深刻に捉えるべきでしょう。
サイゼリヤ恵比寿駅東口店の閉店は、単なる店舗の閉鎖ではありません。
そこに象徴されるのは、再開発や収益優先のまちづくりによって「誰もが気軽に利用できる空間」が都市部から静かに消え、選ばれた人々のためのデザインが進行している現実です。ここには、家賃上昇と収益性への過度な要求、そしてそれが公共的な空間を含めた都市の姿を変えつつある点という問題があります。
この問題を解決するためには、まず「多様なユーザーに配慮した計画」が政策に取り入れられるべきです。たとえば、公共的な商業空間の維持を目的とした自治体支援制度の設立や、再開発プロジェクトの際に、多様な利用者層への配慮を義務付ける規制の強化が求められます。また、収益性を最優先せず、地域に根付いた企業や店舗が存続しやすい環境づくりを考慮する必要があります。最後に、利用者自身がこうした居場所を守るための意識を高めることも重要です。
都市は、人々が交わる場であると同時に、異なる背景を持つ誰もがその恩恵を感じられる場であるべきです。「多様性を認める空間」の意義を改めて考え、それを支える社会の仕組みを育てていくことが、持続可能な街づくりの鍵となるでしょう。
ネットからのコメント
1、「飲食店で少しだけ注文して長々と居座る」「本屋で長々と立ち読みするが本は購入しない」「家電量販店で商品の実物を確認してネットの格安店で購入する」〜今の時代、お店が存続するのも厳しい環境ですから、お客が自身に都合良くお店を使っていると、そのお店は無くなってしまうことを自覚した方が良いと思います。お客が本当に必要と思うお店には、お客もお店に確り対価を支払うことを心掛けましょう。
2、「居場所がなくなる」という声には違和感があります。公的な場としては公園や図書館、さらには一時保護施設など、本来誰でも利用できる場所は存在しています。そもそもサイゼリヤはファーストフードを提供する店舗であって、長時間滞在することを前提とした“居場所”ではありません。低価格で利用できるからといって、公共スペースのように扱うのは筋違いではないでしょうか。「居られる場所が減った」と嘆く前に、用途に応じた場所の使い分けを考えるべきだと思います。
3、お店が無くなってから初めて大切さに気付くようじゃね・・・自分もネットで買い物をすることは多いけれど、地元にある本屋やよく行く飲食店では、なるべくちゃんとお金を使うようにしているよお店を守るのは消費者の心がけ次第という側面もある
4、サイゼリヤは今となってはかなり例外的な低価格・コストパフォーマンスだし、ドリンクバーのような長期滞在を許容するメニューもあるが、それだけに地価の高い地域では出店を厳選しないと利益が得にくいのは当然のように思える。他のチェーン店のように、地域別で価格を変更して都市中心部は値上げするという手もあるが、コスパをブランドにするサイゼリヤの方向性とは合いにくい。バブル崩壊後の日本においては地価はおしなべて低かったので顕在化してこなかったが、近年のように都市中心部の地価や家賃が上がると採算があわない価格帯の店舗は縮小・撤退を余儀なくされるだろう。例えば他国でも、富裕層の流入などで地価が上がった結果、高級店しかなくなり旧来の地元民が暮らしにくくなる事例はある。東京中心部もその傾向が強まる可能性はあり、コスパの良い周辺自治体への移動も起きるのではないだろうか。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/598ab09dfb843ef099c1baa019b494ea976e05fc,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]