将棋の福間香奈女流五冠は、日本将棋連盟の「検討委」による30日の最終答申について大阪市内で会見を開き、一定の進展を評価しながらも、不十分点として主に以下の4つを挙げました。1つ目は、今回の答申が主に番勝負に焦点を当てたもので、妊娠・出産を希望する全棋士が直面する課題には及んでいない点。2つ目は、番勝負における「基本的な考え方」で、個々の「番勝負委員会」に事態の判断が委ねられるため、女流棋士の権利が後退する懸念。3つ目は「出場基準」の日程調整における障害。そして4つ目は「代替措置」の不十分さで、タイトル保持者や挑戦者が地位を失う可能性が残る点です。昨年提出された要望書を受けて、問題の一部は解消されたものの、完全な制度設計は未達成です。

現代社会で性別や家庭環境による制限を排除しようとする動きが広がる中、依然として「妊娠・出産」が一部の分野で不利をもたらしている現実が浮き彫りになっています。
福間女流五冠の会見は、人間の自然なライフイベントがキャリアを制限するという根本的な問題を訴えるものでした。しかし連盟の答申は依然として「番勝負委員会」の個別判断やシード付与に頼る曖昧な部分が多く、抜本的な課題解決には程遠い内容です。
では、どのような改善が必要なのでしょうか?まずは、規定ではなく、制度として透明性と公平性を制度化することが重要です。例えば「全棋士を対象にした包括的規定の設立」「マタニティ・プラン諮問機関の設置」「出場停止時のタイトル確保期間の具体的保険措置」を緊急に検討すべきです。将棋界の競争原理を尊重しつつも、女性棋士の身体的事情に応じた合理的な支援制度構築が急務です。
将棋は、人間の知性、戦略、特性が最も輝く舞台の一つです。その世界において、個々人の選択した「家庭」と「キャリア」が共存できない制度は、ゲームの価値を低下させるものでしかありません。共に進化し、皆が公平に競い合う将棋界の未来を築くことこそ、連盟の責務ではないでしょうか。
ネットからのコメント
1、「調整不能等により出場が困難となった場合の代替措置・補償について 妊娠・出産によって地位降格等の不利益が生じない制度設計が必要」あまりにも自分の都合ばかり訴えてません?そもそもタイトル戦に体調不良で対局できません、となって開催に穴を開けた場合の連盟ほか関係者の不利益は、誰が補償するんです? 福間さんが対局不可となって2回も女流タイトル戦が不戦敗決着になって関係者に多大な迷惑と損失をかけているのに、それについてのペナルティが不戦敗扱いになるだけという寛大な処置にまだ不満をいうのでしょうか。
対局できなければ地位降格になるのは当然です。渡辺九段ほか、長期休養のため降級した棋士の誰も不満なんていわず受け入れていますよ。なんで妊娠出産だけ特別扱いしてもらえると思うんですか。対局という仕事をしていないんですから、タイトル維持という対価を得られるわけないじゃないですか。
2、たぶん、一番難しいのは(4)の部分だと思います。「調整不能となった場合」の話なので、もはやそれ以上の調整の余地はなく、誰かが不利益を被るしかない状況です。その場合、妊娠・出産は最大限に尊重するのを前提としつつも、あくまで個人の選択であり、それにより他者が不利益を被るいわれもないので、当人に不利益を引き受けてもらうしかない、というのはまあ妥当だと思います。
3、「(4)調整不能等により出場が困難となった場合の代替措置・補償について:妊娠・出産によって地位降格等の不利益が生じない制度設計が必要。「翌期の棋戦における特別の地位を付与することを検討することが望まれる」として基本的には特別なシードを付与する案を示すにとどまった。
この代替案ではタイトル保持者はタイトルを失い、挑戦者であった者も番勝負出場権利が保障されないものとなるため、事実上の不戦敗と変わりない。」⇨いくら何でもメチャクチャな主張! 「妊娠・出産側の不戦敗と変わりない」というが、「翌年までタイトル保持を認める」などとしたら、それこそ対戦相手が「事実上の不戦敗」となってしまう。加えて、「タイトル戦が開催出来ない事態」をスポンサーが容認するわけもなく、当然連盟の財務状況も厳しくなり、それが何度も発生したら存亡の危機となってしまう!あまりにも勝手な主張ではないか!
4、(女流)棋士は個人事業主として、対局業務を請け負い将棋愛好家が感動するような棋譜を残すことが業務として求められていると考えます。出産等に伴う日程変更の要請は最大限尊重されるべきでしょうが、特にタイトル戦は番勝負です。体調の不調等による不運をできるだけなくすために番勝負にされているという意味もあると思います。それでも日程に合わせられない場合は不戦敗となるのもやむを得ないのではないでしょうか?仮に失冠や挑戦失敗したとしても、全タイトル保持者または挑戦者ですから、おそらくは本戦シードでしょう。
それで妥協するのもやむを得ないのではないでしょうか?ときに、仮の話ですが、女性棋士が誕生して「棋士」の一般棋戦で勝ちすすみ、タイトル戦やNHK杯の決勝に登場することになったとして、出産のため出られなくなったりしたらどうなるのでしょうか?そんなことも少し思いました。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d29a96fcf44b9c6401b2f90593b56ee889c52f8d,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]