事件概要
2023年7月31日午後3時30分、イタリア北部・ドロミーティ山脈で60歳の英国人男性登山者が遭難し、救助を要請。場所は標高2500メートル地点で、悪天候と落石による地滑りの危険性が高まっていた。男性は「登山道閉鎖」の警告を無視し、危険区域に立ち入った。
ヘリコプター2機が投入され、93分間の救助作業後、1万4225ユーロ(約245万円)の費用が請求された。この費用の大部分、1万1160ユーロはヘリコプターの使用料金である。ドロミーティ地域の保健当局は、山を尊重し慎重な登山を呼びかけている。
コメント
登山者の自己責任は重要であり、規制を無視した結果に対する代償は自ら負うべきだ。しかし、この事件が示すのは、登山者の警告無視に対する法的、道徳的な責任をどのように適切に規定するかという問題である。確かに登山道閉鎖の警告が無視されたのは重大な問題だが、このような状況下での救助活動が高額な請求につながることに対しても、疑問が残る。救助費用を求めるのは当然であるが、その額が過剰ではないか、また透明性が保たれているのかという点で再考の余地がある。
加えて、登山者のリスクに対して事前の情報提供や警告強化、そして一貫した安全管理がなされるべきである。これにより、無駄な救助活動を減らし、登山者自身もより慎重に行動することが期待される。
ネットからのコメント
1、>ドロミーティ地域の保健当局関係者は、地元メディアを通じて「ヘリコプターは悪条件や緊急時のみに動員されるべきだ」とし、「救助ヘリをタクシーのように考えてはいけない」と強調した。また「山に登るときは、常に山を尊重し、慎重な態度を持つべきだ」とも語った。いずこの国も同じだよな。外国人、日本人に限らず、規制エリアに侵入して遭難したらキッチリと費用を請求しないと。
2、命に比べたら安いもの。日本も登山法とか登山条例をしっかり整備して、無謀な登山の結果遭難した場合の救助費の請求根拠を定めておこうよ。
3、日本も是非やってほしい。登山者が遭難するようなコンディションという事は、救助する側にもかなりのリスクがあるという事。スキー場での滑走禁止区域での救助要請も同様で良いと思います。
4、まぁ日本でも民間のヘリが救助に向かえばそれなりの金額を請求されるけど公務のヘリなら基本的に無料。
だけど閉山期や立ち入り禁止区域での遭難は救助費用を請求したら良い。何でも無料なのがオモテナシだなんてまさか思ってないよね・・・
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/8194f3129163609465c38a41a8eda399ce19b0ba,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]