4/27にNetflixで配信開始された「地獄に堕ちるわよ」は、占い師・細木数子の生涯を題材にした実録ドラマで、多くの話題を呼んでいます。同作は、海外を含めた広い層をターゲットに、細木の「闇」にも一定の踏み込みを見せていますが、「十分ではない」とする否定的な意見も散見されます。一部視聴者は、作品のトーンがNHK朝ドラを彷彿させると指摘し、細木の「占い師」としての後半生があっさり描かれている点に不満を抱いています。背景には、遺族や関係者の協力が必須である実録作品の限界があり、視聴者の期待と製作側の配慮がすれ違った点が課題として浮かび上がります。
作品批判
実録ドラマの魅力は、“事実”を基にした生々しい物語にあります。しかし「地獄に堕ちるわよ」は、細木数子という個性溢れる人物に迫りながらも、その“闇”の表現がどこか物足りず、視聴者に深い印象を残せたとは言い難い。製作が海外市場を意識し、アプローチを整えた点が背景にあるとはいえ、彼女の真相に踏み込めなかったのは、個性派主人公を描く実録モノとして最大の弱点ともいえます。
問題の本質
本作の課題は、実録作品の「美化と安全圏」にあるでしょう。遺族や関係者からの協力を受ける以上、どうしても“触れてはならない部分”が出てきます。同じく賛否を呼んだマイケル・ジャクソンの伝記映画も、財団の意向や家族の姿をカットした点で同様の批判を受けました。「事実」と「物語」の境界で妥協が生じるのは、こうした作品全般の持病であり、視聴者の期待を裏切る結果になりがちです。
解決策
制作時点で関係者意向の影響で妥協せざるを得ない部分は、事前に公表し、視聴者の期待値を調整する。初期配信版の中心テーマを明確にし、製作上削った「闇の部分」を後日談や続編で補完する形で納得感を向上させる。「人物」重視を基本としつつ、設定に架空の要素を強化したフィクションとして再構成することで、表現の自由を担保する。結びつけ
視聴者が実録作品に求めるのは「事実と推測の鮮烈な融合」です。その点で、視覚的に美化された平坦な一代記が続く限り、作品が有する潜在的な吸引力を完全に解放することは難しいと思われます。
次回作への学びとして、「真実への遠慮」がどれほど作品を曖昧にするか、製作側にはしっかりと考えてほしいものです。
ネットからのコメント
1、題材的に賛否両論あるのは最初から織り込み済かと思います。ドラマ自体面白いけど、個人的には終戦直後や復興期、高度経済成長期の街の描写の方に興味がいってしまった。街の描写にあそこまでのカネは今の地上波ドラマではかけられないはず。現代ではなくて、過去の時代をテーマにカネをかけたドラマをネトフリに期待したいです。
2、そもそもバラエティタレント的に地上波のゴールデンタイムに出まくってたのが恐ろしいくらいダークサイドがある人だからな。しかも政界や経済界まで食い込んで。そりゃ描けない闇は深い。ある種の昼ドラ風ダークファンタジーと思って見るのが丁度良いんだろ。よく地上波ドラマは終わった、これからはネット配信ドラマの時代だと持ち上げられるけど、市場が肥大化すればネット配信だってコンプラや自主規制に塗れるのは当たり前。必ず地上波が辿った盛者必衰はネットにも起こる。つうか、スポンサーがあるメディアは必ず何かしらコントロールされる、電波もネットも。
どちらが真に値するとかを時流だけで盲信すべきではない。
3、闇がどうこうというよりは取ってつけたような展開、演出の方が気になっちゃいましたね...。具体的にはネタバレなので言及出来ないけれども、ストーリー上の出来事や回想シーンも、Netflixのアルゴリズム上必要な要素をパズルのように組み立てている、そんな印象を受けました。一方で細木数子以外の実在人物の描き方はあまり遠慮が見られなかったのもちょっと...島倉千代子氏の描写とか、あれで本当に良かったんだろうか。往時のファンや遺族もまだまだご存命だろうに。
4、細木さん逝去からまだ5年足らず。それを踏まえたら、かなり彼女の闇に切り込んでいるなと言うのがネトフリで観た個人的な感想。まあ島倉千代子さんの借金肩代わりからの搾り取れるだけ搾り上げた話、公然の秘密だけどそこも取り上げただけでも大したもんじゃないですか。更に深掘りしてほしいと言う意見めちゃ分かりますが、現時点ではそれをやるととんでもない所へ話が飛び火しそうなので、制作側も慎重になるだろうな。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/c9496ab160914a462716596210be4c8eb6df5c29,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]