第一段階：概要

2025年8月1日から、従来の紙の保険証が原則使用不可となり、マイナ保険証への切り替えが必須となる。これに伴い、保険証を持たない人には「資格確認書」が交付され、医療機関で代わりに提示する形になる。しかし、「資格確認書」がまだ届いていないとの声がSNSで多く見られ、特に高齢者や引っ越しをした人たちに遅れが生じている。

自治体によって発送状況に差があり、東京の大田区では2万4000人分の資格確認書を発送済みだが、それでも一部の人々には届かない場合も。厚生労働省は、2025年3月までの暫定措置として、期限切れの紙の保険証を持参しても10割負担を求めないと医療機関に通知している。

第二段階：批判型コメント

このような制度変更に伴う混乱は、予見可能だったはずです。マイナ保険証の普及が進まない中で、急激な切り替えを強行するのは無謀です。特に高齢者や、移動が困難な人々にとって、資格確認書が届かない現状は深刻な問題です。この問題の本質は、システムの不十分な準備と自治体の対応の遅れにあります。多くの人々が必要な情報を得られず、適切な手続きを踏む前に期限が迫っているのは明らかな制度の欠陥です。解決策としては、まず自治体と政府が連携し、資格確認書の配送を遅滞なく完了させること、マイナ保険証を利用するためのサポートを高齢者向けに強化すること、そして情報提供の透明性を確保することが不可欠です。

これ以上の混乱を避けるためには、柔軟な対応と人々の生活を考慮した施策が求められます。

ネットからのコメント

1、これ、ちゃんと調べてない報道ですね。8月からつかえなくなるのは国民健康保険（国保）です。最短、7月末が有効期限とする発行証があるからです。画面に表示されている健康保険証は協会けんぽのものですが、被用者保険（協会けんぽと各健康保険組合・共済組合が提供する公的医療保険）は今年の12月1日まで使用できます。なお、国保も暫定措置で来年3月末まで使用可能とする通知が厚生労働省よりなされています。報道にするなら、しっかりエビデンスは押さえてほしいところです。

2、> 従来の紙の保険証の有効期限が今週木曜日（7月31日）で切れるのをご存じだろうか?本当にメディアというのは余計なことしかしないと呆れるばかりですが、> また、新宿区も「すでに送付済み」との回答だ。千代田区は、28日までに送付完了の予定としている。これを読むと「ギリギリすぎるだろ」と思うかもしれませんが、新宿区も千代田区も国保の保険証の有効期限は9月30日までです。

> 第一生命経済研究所・谷口智明研究理事:> 保険証の有効期限は、必ずしも7月末というわけではない。時期がずれてる自治体があると思う。それをきちんと伝えるのがメディアの役割でしょう。わざわざ9月期限の自治体を取り上げて、7月末で有効期限が切れると煽るのは悪意しか感じません。

3、もし有効期限切れの保険証持っていっても、10割取ったりしないようにと厚労省は医療機関に通知していますから焦らないように。与党が少数になってるから、「これまでどおり保険証で受診できるようにせよ」と野党が頑張れば来年3月末以降も大丈夫になるかもしれません。国民が不便になっても無理やりマイナだけにしようとするのは拙速です。私はマイナで済ませていますが、それに抵抗のある人の気持ちも尊重すべきだと思います。強権政治は嫌です。

4、保険証使えなくするなら保険料天引きするのやめてくれたらいいのにまず、マイナンバーカードなるものを持ってないのでマイナ保険証にしようがない保険証がなくても保険料をきちんと払っている被保険者に不利益を強制するのは許されない