秋田県や神奈川県で暮らす中年女性たちが「子供部屋おばさん」として、家族のケアに追われながら実家を出られない現状が浮き彫りになった。彼女たちは家事や仕事の責任を負わされる一方、家族からは感謝されずに否定的な言葉を浴びせられ続けている。特に、家庭内で「家長を最優先する」価値観や性別役割分業が根強く存在し、女性たちの自立を阻んでいる。

結果として、心の健康を蝕まれ、精神的に引きこもった状態に陥るケースも見受けられる。この状況に対し、哲学者の萱野稔人氏は、「毒親」の支配欲や不全感の問題を指摘し、彼らの支配的な家庭環境が長女をターゲットにする傾向をもたらしていると説明している。

この「子供部屋おばさん」問題は、家庭内の価値観や性別役割が彼女たちの人生を制限している典型例だ。個人の自由と自己決定権が無視され、成熟した人生への移行が妨げられ続けるという異常さは見過ごせない。制度や社会で抱える問題としては、まず家庭における性別役割の再検討が必要である。そして、社会全体で理解を深めるため、教育や啓蒙活動を強化し、家庭内の支配構造や否定的な価値観に対抗する意識改革が必須だ。具体的には、心理カウンセリングの拡充、コミュニティ支援の仕組みづくり、家庭内の問題が表面化しやすい相談窓口の設置などが考えられる。

こうした対策で自由と幸福の価値を重んじ、変革がもたらす未来を思い描くことが必要となる。社会が「家族のため」という名目で個人を閉じ込める時代に、もう一度問いかける必要があるのだ。

ネットからのコメント

1、介護や家業の手伝いなど必要があって自宅にいる人シングルになり、親の助けをかりて子育てをしている人単純に家賃が無駄だからという理由の人もいるだろうもしかして生涯結婚することがないかもしれないと思ったらあるかないかの年金あてにするより貯められるだけ貯めていかなければと考えるのも道理だ　働けるのに働かず家で何もしていないならそれはニートどう生きるか何を選択するかは本人の自由だ真面目に働いて税金納めていたり親の介護などをやらざるを得ない人を揶揄するような言い方は侮辱だろうマスコミがわざと煽るような人目をひくように蔑むような言葉を使うことは慎むべき

2、後藤さんや石原さんのように家族の中で役割を押し付けられ、感謝もされずに生きる女性たちの苦労が伝わってきました。昔から長女というとどうしても親を支えるのが当たり前と思われ、そのため家業を手伝い暴言に耐え、誰にも相談できない状況になってしまうのは辛いし孤独だと思います。

それでも一歩踏み出そうとする姿には頭が下がります。せめて少しだけでも心休まる場所が見つかるよう願ってやみません。

3、自分は子供の頃に父が他界し母子家庭で育ちました。お袋は3才上の兄は産んだがあなたは橋の下から拾った。と簡単に人を傷つけるジョークを言える人。今もお袋は「兄はすごいけど貴男は。。」と還暦を過ぎた今でも言われつづけている。私と妻がお袋と同居し面倒見ているのにだ。ほんとうに妻には感謝しかない。正直、「1日も早く親父の元に行ってくれ」と毎日思っている。だから少しだけこの女性の気持ちがわかる。正直、毒親は治る事はない。

4、いや、これだけ長期間毒親と一緒にいると、精神が病んでしまいますよ。主には金銭的事情であると思うんですが、だからといって、これだけ親との仲がよろしくなかったり、自分だけ粗末の扱いを受けるのが目に見えていれば、例え高卒で運転免許の有無に関係なく、またパートでその日暮らしでも、どうしても自分なら出て行くと思います。もう成人してからの、毒親からの精神的支配ほど、自分の人生の時間を無駄にする事はないと思います。

支配されることに慣れきってしまっている人ならまた別でしょうが、自分の人生なんだから、自分で決めて自分の意思で生きていきたいと思う。なんだかんだ言って、結局できない理由をくっつけてそれをやらなければ、後悔する人生を送ると思います。でもこういう方々は、結局は、よほどのことがない限り、自立できないんだと思う。