7月7日、赤沢亮正経済産業相は閣議後記者会見で、中東情勢悪化による供給不安を受け、石油製品ナフサの備蓄制度を検討すると表明した。ホルムズ海峡の事実上の封鎖後、中東からの輸入が急減し、企業では製品販売停止や包装簡素化の動きが発生。ナフサはプラスチックやゴムなどの原料だが、揮発性が高く長期備蓄が難しい課題もある。

今回の対応検討は必要だが、危機が表面化してから動く姿勢では、国の供給網は守れない。ナフサのような産業基盤を支える物資が海外情勢一つで揺らぐ状態は、経済安全保障の脆さそのものだ。問題の本質は、平時の安定供給を市場任せにし、有事への備えを後回しにしてきた制度設計にある。解決には、①備蓄技術の研究開発と専用設備への投資、②輸入先の多角化と国内生産能力の強化、③重要物資指定や企業支援制度の迅速な整備が必要だ。企業や生活を守る責任がある以上、「難しいから備えない」では通用しない。
危機のたびに慌てる国と、先を読んで備える国の差は、国民の安心という最も重要な価値に表れる。

ネットからのコメント
1、ナフサの備蓄を検討すること自体は必要な対応だと思う。ただ、カルビーなどが包装を簡素化した時には、政府は必要量は確保されているという趣旨の説明をしていたはず。現場では包装材や原料の調達に支障が出て、企業が販売停止や簡易包装に動いていたのに、それでも「足りている」と言い張っていたのなら、今回の備蓄検討とはどう整合するのか。米の価格高騰の時もそうだが、政府はまず「不足ではない」「必要量はある」と強弁し、現場の品薄感や価格高騰を後追いで認めるように見える。総量として足りているという説明と、必要な所に必要な物が届かない現実は別問題だと思う。
2、そもそも製油所を閉め過ぎたのも問題あるんじゃ?いくら原油を備蓄してても精製する施設が無けりゃ今回のような問題が再発するだろう国内である程度の需要を満たすよう目標を設定するべきだと思う
3、ナフサの大量備蓄はなかなかリスクが高いですね。ガソリンを巨大タンクに貯めておくようなものですので事故や地震などで出火でもしたら大災害になるリスクが高い。政府として難易度の高い備蓄方法を研究する事も必要かもしれませんが、それ以前に原油に限らず市場が不安定になるたびに売り惜しみや買い占め高値転売が出てくる物流業者を法的に縛る方が手っ取り早いかと。
4、選択的接触分解でナフサの製造量を増やせば少なくとも医療の現場でのナフサ不足は解消出来る。でもそれをやるとガソリンの値段が上がるから自動車業界は反発するだろうね。物によるけどナフサ由来の容器を有機溶媒に溶かして濾過してごみを取り除いて、その後容器に再成形する事は出来る。カップラーメンの容器や肉や魚のトレイなんかは特に簡単。出来る事から始めないと。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/13c66cc2b2d457032138998bf658666cf546b706,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]