2024年8月8日、宮崎県・日向灘でマグニチュード7.1の地震が発生し、気象庁は南海トラフ地震臨時情報を発表した。これは、南海トラフ地域でM7.0以上の地震発生の可能性が高いと評価された際に発表される情報で、過去に例がなかった内容であったため、誤解を招き一部で過剰反応が見られた。南海トラフの巨大地震は100〜150年周期で発生し、最大M9.
0の規模に達する可能性があり、その場合、静岡県から宮崎県にかけて甚大な被害が予想される。被害想定では、死者数が最大29万8000人に上り、建物の全壊・焼失が235万棟に達する可能性がある。臨時情報が発表された時点で、その具体的な解釈や対策が難しいという問題も浮き彫りとなった。
地震予知が現実的には不可能であることは周知の事実だが、過去の地震のパターンに基づく臨時情報の発表が人々に不安を与え、過剰反応を引き起こした点は深刻だ。臨時情報の目的は、予知ではなく、備えを促すためのものであるべきだが、情報の伝達が不完全であったため、誤解を生んだことが一因である。こうした事態に対し、以下のような改善策を提案したい。
地震予知ができない中で、できることは「備えること」に尽きる。予測できないからこそ、日常的な備えの重要性が高いという点を、全ての市民に改めて伝えるべきだ。
ネットからのコメント
1、地震は予知できない。それを基本にしないと、南海トラフといえば予算が付き、その他地域では予算が付きにくいという現象になる。予算のつきにくい東日本大震災・胆振地震・熊本地震など予算空白地域で災害が発生する。日本国中、どこでも地震が起き災害が発生するのだから地域を限定せず防災・減災に予算をつけるべき。まずは避難所へのハイブリッド冷暖房システムの導入を最優先に。
2、学生の頃に阪神淡路大震災、社会人になって東京で東日本大震災を経験しましたが、巨大地震は本当に恐ろしい。
揺れている間など人間は何もできませんし、あれよあれよという間に家の中はめちゃくちゃになってどうにもならない。地震後の混乱はもうそれは大変なものですし、あの震災後の混乱を思えば、地震を生き延びた後のことに備えて準備するのは絶対にやった方がいいですね、特に太平洋沿岸部に住んでいる方は。人間は何か予兆だったりこの記事のような巨大地震を誘発する地震が起きても、正常性バイアスをいかんなく発揮して自分は大丈夫と思いがちですが、これが命取りになる。退避ルートや退避の際の荷物や家族との連絡方法などはそれほど手間もかからないので準備しましょう。
3、臨時情報は巨大地震への警戒を促す効果がある一方で、経済的損失の増大や情報終了後の気の緩みなどデメリットも多いと感じました。直近の地震予知騒動もそうでしたが、大前提として、いついかなる場合でも地震予知は出来ない、ということを頭に入れておく必要があります。地震研究は過去の経験の積み重ねがほぼ全てです。なので、東日本大震災や熊本地震など、未経験のことには対応できませんでした。気象庁の発表に一喜一憂するのではなく、大切なのは常日頃の備えのみです。
4、去年の今頃、臨時情報が出た時には、かなり正確性が粗い公式情報だと思いました。結局起きなかったじゃないか!と言いたいわけではありません。あの情報を発表した時点ではその後起きた可能性もゼロではないと思いますし、教授も色々と悩んだだろうと思います。しかし、これだけ不確定な情報を出す必要性は微妙に感じます。南海トラフ臨時情報を仮に出したとして、その間に全く違う地域で巨大な地震が起きる可能性もある。また去年臨時情報が発表された際、その根拠とされた情報も過去の地震からのパーセントのみ。地震学者のロバートゲラー教授は「意味がない」と吐き捨てておられました。前もって出せる情報のレベルには、まだまだ程遠いのではないでしょうか。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/6acc8577680b0bee40c07853f4fd406b4fca54b2,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]