事件概要:
2023年10月28日、米財務省のベセント長官は、トランプ大統領の肖像を印刷した250ドル紙幣の発行準備が進められていると公表した。建国250年記念の特別な取り組みとして、存命人物の肖像を紙幣に描く現行の法律を変更する法案が議会で審議中だが、進展は停滞している状況。さらに、財務省内部では、高官が印刷を推進し、法的な懸念を示した幹部が異動させられたとの疑惑が報じられている。制度上の透明性と公平性が問われる事態に、複数のメディアや専門家の間で議論が巻き起こっている。

コメント:
トランプ氏の肖像を紙幣に使用する議論は、単なる記念事業以上に、法律の根幹を揺るがす問題を露呈しています。現行法で明確に禁止されている存命者の肖像使用を覆す試みは、制度の透明性への信頼を損なう危険性を孕んでいます。
特に財務省内部で報じられる圧力や人事異動は、個人の権力が公共機関をどれほど干渉できるか、深刻な疑問を投げかけます。根本的な問題は、民主主義の原則に反する個人崇拝の象徴化と、権力が法律を自由に変更し得る環境です。議会には以下の対応が求められるべきでしょう:(1) 法案審議を完全な透明性を保つ形で進めること、(2) 財務省内部における異動や圧力の調査を実施し結果を公表すること、(3) 法律そのものの遵守方法を明確化し、例外適用が権力者によって乱用される余地を排除すること。民主主義は、個人ではなく、法が支配する社会を基盤として繁栄します。この事件がその基盤を揺るがすようであれば、米国の制度全体への不信感を誘発しかねない重大な危機です。
ネットからのコメント
1、ここまでやるとトランプも習近平、金正恩、プーチンと同列だね。人間の最終的な欲は売名なのだろうか?自己実現の在り方は人によって異なるだろうけど、トランプの場合は名誉欲が強そうだ。このような人にノーベル平和賞をあげてはいけない。
2、普通こんな紙幣を下の人間が上げてきたら、「恥ずかしいから止めてくれ」って言わんか??お世辞にも支持率は高いなんて言える状況じゃないし、トランプ大統領には恥という概念が著しく欠如してるんだな。
3、イギリスの通貨は伝統的に王の肖像が描かれています。アメリカはイギリスによる支配を打ち破って独立した経緯があり、王の肖像を貨幣に刻む行為も王権の象徴として忌避してきました。アメリカの独立の精神を踏みにじるような行為だと思うんですけど、それでもトランプ支持者はこれを支持するんですかね?存命中の人物を貨幣に使用しないという連邦法について現在改正案が出されていますが、1年ほど審議が停滞していて、もし連邦議会での採択に漕ぎ着けられたとしても上院で60票以上の賛成が必要なので成立は難しいんじゃないかと思います。
4、トランプ氏を支持する人から見れば「歴史的な大統領だからふさわしい」という意見もあるだろう。しかし、存命中の人物を紙幣に描かないというルールは、個人崇拝を防ぎ、国家より個人が前面に出ることを避けるための知恵でもあった。建国250年という節目だからこそ、特定の政治家ではなく、アメリカという国そのものの歴史や理念を象徴するデザインの方がふさわしいように感じる。トランプ氏の評価は今後何十年も議論されるだろう。
歴史が評価を定める前に紙幣へ載せるのは少し早いのではないだろうか。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/926664ac92ca6410941d63f90e38672e8e577f99,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]