昨年1月、広島県広陵高校の硬式野球部で起きた集団暴行事件は、先輩部員による複数回の暴力が認定されました。被害者のA君は事件後に転校を余儀なくされ、学校と野球部監督の不適切な対応が事態を悪化させたと第三者委員会の報告で指摘されています。事件発覚後、野球部は甲子園を辞退し、学校側は調査報告書を公開。同時に理事長や前監督らが被害生徒の両親へ謝罪しましたが、被害者家族の不信感は依然根強く、再発防止策の不透明さなど課題が残ります。

事件を受けて広陵高校が明らかにした調査報告書の内容は、驚愕に値します。名門校としての地位に固執した結果、被害生徒の声を抑圧する形で問題が先送りされ、それが最悪の結末を招いたのは明らかです。この一連の出来事は、暴力行為以上に教育機関の不作為が深刻な問題として浮き彫りになっています。
まず、学校対応の3つの本質的欠陥を指摘します。
一つは、「暴力の放置と黙認」という環境そのものがもたらした構造的問題。二つ目に、中井前監督の発言にみられる告発を抑制させる圧力の行使。三つ目に、被害生徒の家族への不十分で不誠実な説明と謝罪です。
解決策として、①即時的な再発防止策の具体化と公開、②被害者支援に特化した独立機関の設立、③加害者や前監督を含めた個人への毅然とした責任追及を提案します。特に、学校関係者の倫理教育を強化する必要があります。
名門である以上、適切な危機対応と生徒の安全確保が最優先されるべきです。この事件は教育の崇高な理念と、体面の保持に固執する現実との対比を痛烈に示しています。広陵高校が信頼回復に向け、真摯に取り組む未来像を心から期待します。
ネットからのコメント
1、被害者の方々に寄り添うような報告書であったようで、少し安堵しました。部内で深刻な虐め(というより犯罪)行為があったにも関わらず、当時監督であった中井氏は被害者を追い詰めるような言動をしており、中井氏にも重大な責任があるのは明白です。加害者達は野球の技術が秀でていたのかも知れませんが、暴力行為は決して許されることでは無く、監督として加害者者の生徒を厳しく指導するべきだったと感じます。
また、虐めは犯罪であり絶対に許されないことであると示すためにも、加害者達には刑事と民事両面から責任を取らせるべきだと思います。
2、試合に必要な主力選手が飲酒や喫煙やイジメを指摘されても、目先の勝利が優先され見逃されてしまうケースや暴力や暴言などの監督の不祥事が告発すらされない例が散見される。また、プロを目指して有力校に進んだ選手自身や周囲も大会に出場出来なくなれば、プロになれる可能性が下がってしまうし、仮に主力を欠いて結果を出せなければ、監督の進退にも直結してしまう背景もある。だが、元巨人の仁志選手は監督を務めたアンダー12の世界大会で、朝に遅刻をした選手を出場させず、結果的に敗戦となったが、高い評価を得た訳だし、勝ち負け以前に人間形成を優先するのは当然。当たり前だが、スポーツマンシップが全ての前提であり、暴力やパワハラで生徒を支配下に置いたり、未成年飲酒や喫煙、指導者の体罰を見て見ぬ振りをするのは完全に「ルール違反」だし、誰のためにもならないと思う。
3、この学校内(部活内)いじめの事実認定の遅さは、加害者側が卒業して事実上は逃げ得になるという構造上の問題を浮き彫りにした。
(今回は世間の注目により甲子園2回戦以降の出場辞退にはなったが、それは処分ではなく任意の辞退という型)この報告書をもって現在の部員達への処分が必要なのか、部内いじめがあってもお咎めなしとするのか、どちらも合理的な落とし所がもうない気がする。やはりある程度の被害の訴えがあった際に、民事裁判にもある仮処分のような第三者による暫定的だが一定の合理性を素早く判断し、当事者を部活動等から切り離す手法が必要なのではないかと思う。全ての学生が、高校の3年間(部活動としては約2年半)という限られた時間の中で、いじめなどを受けずに安全に過ごせる環境をどのように整えるべきか、もう一度考えて行かなければならないのではないか?と思う。
4、暴行やいじめがなかなか認定されず、被害者側が転校したり、不登校になったりというニュースが多い中、今回は学校側が認めて謝罪したことは良かったと思います。ただ加害者側は認めて謝罪すれば終わり、にするのではなく、やはり何かしら罰則や制裁がないと、こういったヒエラルキーになりやすい学校や部活での暴行やいじめは無くならないと思います。
スポーツでどんなに実力があろうと、暴行やいじめを行った者は一発退場ぐらいのルールづくりなどをしないと抑止力にならないと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/fb850629468810e68e8c4c719207e46d046c1470,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]