兵庫県が発行するデジタル商品券「はばタンPay+」は、地域や年代による利用率の偏りが顕著であり、特に郡部や一部の年代層で利用率が低い点が課題となっています。商品券の購入にはスマートフォンが必須で、利用率は全県で15.5%に留まり、地域別では東播磨が最も高く18.1%、丹波が最も低く7.6%です。店舗の多くは都市部に集中しており、郡部では商品券の普及が進まない一因となっています。

さらに、利用者の大半がリピーターであるため公平性の確保が難しく、経済的余裕のある家庭が有利な構造となっています。総事業費は約198億円で、財源は国の地方創生臨時交付金から充てられており、来春には第5弾の販売予定です。

このデジタル商品券の課題は、多くの県民に公平に恩恵を提供できていない点にあります。スマートフォンが必須という条件は、特に高齢者や低所得者にとって壁となっており、実際に商品の利用を難しくしています。加えて、都市部に店舗が集中しているため、郡部住民は利用するための選択肢が極めて限られている。この不平等な構造は再考が必要であり、商品券をより広範囲に活用するためには、デジタルに限らず紙形式の利用券の導入や、スマートフォン以外の方法でのアクセスを可能にするシステムの改善が急務です。

さらに地域経済を活性化させるためには、地域独自の通貨や支援策の強化も検討されるべきです。現状のままで、経済的余裕のある者にのみ恩恵が集中するシステムは、真に地域全体の底上げを目指す政策とは言えません。兵庫県には、この不均衡を是正するための革新的な取り組みが求められます。

ネットからのコメント

1、ひとつの施策で全県民が恩恵を受けることは難しいと思うのでこれはこれと思えば良いと思うんですけどね。子育て世代は子育て世代対象の恩恵があるし、高齢者や低所得層も対象の給付金や制度がある。独身者や子なし夫婦は1番助成から遠い位置にいるけどプレミアム商品券は唯一といって良いくらい恩恵ある施策なので毎回楽しみにしています。働き盛りで扶養者も居なくても近年の物価高厳しいんですよ。。

2、経済的余裕のある人に優位な仕組みとありますが、それでいいと思う。その人達はどれだけ税金や社会保険料などを支払ってくれているか。勿論、様々な給付金ももらえてない人が多いし、その人達が子育てをしていた頃は高額な保育料を支払い、子ども医療や高校無料なども年収で恩恵はありませんでしたよ。

そう考えてる人は結構いるのに、なぜかニュースでは取り上げられないんですよね。

3、はばタンpayは昨今問題になっているQR決済のように事業者から手数料を取らないから導入する事業者にとってもプラスなんだけどね。県側もなるべく不公平にならない（特定の人によるまとめ買い等）ように登録制にしてたらこれが面倒で購入者少なくなるなんてことも起きてる。こういうことを周知していって決済店舗や登録者を増やすように促す行為が報道機関として求められるあるべき姿なんじゃないかな。

4、では、何をすれば全ての県民に公平になるのでしょうか？神戸新聞さん、答えを出せるのですか？他県でもデジタル商品券は多く発行されています。もちろんそちらも取材されてるのでしょうね。始まった時に比べると使用できる店も格段に増え、使い方も浸透してますよ。スマホを持ってない人、食料品の買い物もままならないぐらいお金の無い人って、神戸新聞さんの周りにはそんなにいらっしゃるのですか？還元されてない都道府県もあるのですから、ありがたく使わせて貰います。