アニメーション業界で名高い鶴巻和哉は、新作「機動戦士Gundam GQuuuuuuX（ジークアクス）」の監督を担当。『エヴァンゲリオン』シリーズにおいて庵野秀明の右腕として活躍した鶴巻は、この作品で『ガンダム』シリーズの未来を危惧。「あと10年も経ったら『ガンダム』シリーズも生き残れないかもしれない」と語る彼は、現代の若者がロボットに対する憧れを持たないことを懸念している。

主人公アマテ・ユズリハはスペースコロニーに住む高校生で、非合法な戦いに巻き込まれるストーリーが展開される。テレビ放送と共にSNSで話題を呼び、特に「ニュータイプ」というガンダムシリーズ特有の概念の新しい解釈が注目される。

この内容からは、批判型の対応が必要です。現状を説明し、問題点を明確にするため、鶴巻の描く未来のアニメーション文化に対する懸念を批判的に捉えます。

アニメーションの変遷は目を見張るものがありますが、鶴巻和哉監督の論点は非常に興味深いです。彼が指摘するように、現代の若者がロボットに魅力を感じなくなりつつあるという事実は、文化そのものの転換を示唆しています。しかし、ここにはアニメーション制作の現行システムの問題が潜んでいます。過去の成功に依存し続け、新たな価値観や技術革新に追随できていない業界構造が、新しい世代との接続を阻んでいるのです。

まず新たな物語の形態を模索し、次に既存の作品を現代的な視点で再解釈し、最後に若者が夢中になれる新しいメディアフォーマットを開拓することで、業界は新しい息吹を吹き込むことができるでしょう。ロボットアニメの未来は酷く脆弱ですが、それを救うのは今の世代が作り出す全く新しい物語と表現手法に他なりません。鶴巻監督の指摘がきっかけとなり、業界全体が真の変革を遂げることを期待したいです。

ネットからのコメント

1、富野由悠季氏のファースト、ダンバインなどの一部ロボットアニメのテーマにリアルな「戦争」が大きなテーマだったように思います。アニメにリアルを表現するのは手塚治虫氏の作品から始まって日本のアニメーションの特徴だと思います。このリアルさ、は今後も必要ではないかと思います。

2、ジークアクスはリアルタイム視聴は楽しかったけど見返すことは二度と無い、そんな作品。話題性を突き詰めた内容で逆に言えばそれだけだったと思う。カラーに依頼するからこそ出来た仕掛けであって、この作り方がスタンダードになるようなことは無いだろう。ガンダム熱としては間違いなく盛り上がったので、次のガンダム作品にどう生かせるかを期待したい。

3、ガンダムファーストリアル世代です。たくさんのガンダムシリーズが製作された中、GQはファーストのマルチバースものとして賛否が分かれる作品でした。キャラもメカもMSの演出もサンライズ観よりスタジオカラー観が強く、ヱヴァっぽいところも含め、個人的にはリスペクト、オマージュ、パロディを上手く演出されていると感じましたし、製作サイドの上層部はファーストリアル世代で、とにかく俺たちが考えて作ったガンダムはこれだ！みたいな作品で映画から12話を何度となく見返すほど楽しめました。

岡田斗司夫さんもYouTubeで話してましたが、GQは大喜利的な要素でノリを楽しむぐらいが丁度良い作品と自分も思います。

4、10年ぐらいなら余裕でガンダムは生き残ってると思う。バンナムとしても生命線の一つだし、あの手この手（新作アニメなど）で、ムーブメントが下火にならない様に努力するだろう。それに比べるとエヴァは少し弱い気もするけど、此方もカラーが黙って指を加えてるだけなんて事はないだろうし、根強いファンがいる作品だから10年ぐらいなら生き残っていけるはず。