任天堂が新しい研究開発拠点「技術開発棟」を2029年3月に竣工予定と発表しました。この施設は、京都市南区の本社近くに建設され、地上9階、地下1階、延べ面積約4万9305平方メートルと大規模です。建設費は1210億円と試算され、主にソフトウェアやハードウェアの研究開発、開発者用オフィス、サーバー設置が目的です。2022年に計画が発表され、27年12月の竣工予定が延期された形となります。昨年、家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ2」を発売した同社は、新たな施設を通じて競争力を維持し、「ユニークな娯楽を届ける挑戦」を続ける意向です。
任天堂による巨額の投資計画には期待が高まる一方で、企業活動における現代的課題が顕在化します。公共性や社会との調和をいかに確保するかが問われます。第一に、1210億円という大規模投資には税優遇や公共資源の活用が求められる可能性がありますが、それが自治体や地域社会に正当に還元されているか明確であるべきです。第二に、建設時の環境影響や地域住民との合意形成は丁寧に進められるべき点です。
第三に、任天堂の収益の多くが世界市場に依存する中、日本国内での雇用創出や技術者育成への還元をいかに持続可能な形で行うか、その具体像が不明確です。このような側面が放置されれば、企業としての社会的責任が疑われる可能性もあります。娯楽の提供以上に、人々が企業に求めるのは持続可能な社会への深い貢献です。改めて、これが企業の未来を左右する岐路であることを認識すべきでしょう。
ネットからのコメント
1、今のソフトウェア界隈は拠点が完成する2029年にどうなっているかすら容易に見通せないが、少なくともスイッチ2の開発拠点としては発売から4年後では遅かろう。この拠点でのハードウェア研究開発は周辺機器や次世代機がメインになるのではないか。任天堂はAIがどうなろうと任天堂ハードでしか遊べない、文字通りユニークな娯楽を生み出せるかが問われる。
2、平成の頃はプレステとDSもしくはWiiの2台ないし3台持ちは普通にいた。いまは、ソニーと任天堂の最新機種の同時持ちなんてあまりいない。今は共通ソフトも多くなっている。今後、ハードウエアを開発していくうえで個性を出していくのは大変なんだろうな。
3、任天堂もソニーも最近は、ハードの新商品サイクルを8年程度にしている気がする。それなら、この研究棟にも意味があるのかもしれないが、同時にSwitch2のソフト開発と同時に、Switch2の次世代機の開発も同時にしていく可能性もあるのかな。
4、日本で一流といわれる大学の理工学部の校舎やキャンパスより、よほど豪華に思えました。三代目社長の山内溥氏は社屋のデザインひとつ、先鋭的でない地味なものであるべきだとうるさかったそうですが、そこも踏襲しているように思えました。先鋭的で派手なデザインにしようと思ったら、任天堂の財務状態からすれば、いくらでもできるでしょう。でも、あえてそうしない。新社屋のデザインひとつ、中興の祖といっていい三代目社長・山内溥氏への変わらぬリスペクトを感じました。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/e60271f43975ec58681cbdd10f1c5037ccd426b9,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]