事件概要:
2023年3月31日、イランのペゼシュキアン大統領は、攻撃の再発防止が保証されれば戦闘を停止する準備があると表明した。発言は国営プレスTVが報じ、欧州連合(EU)のコスタ首脳会議常任議長と会談中に述べられたもの。一方、イランのアラグチ外相は米国からのメッセージを受け取ったが交渉は行っていないと述べた。また、戦争終結の発言を受け株価が上昇。この中でペゼシュキアン氏は、EUが国際法に基づき他国との関係を調整すべきだと批判しつつ、米国とイスラエルの行動を問題視する声が不足しているとも指摘した。

コメント:
紛争の泥沼化に直面する中、イランの戦闘停止の条件が語られた一方で、この発言には深刻な矛盾が潜んでいます。「再び攻撃されない保証」を求める姿勢は理解できるものの、この曖昧な要求は現実的な安全保障策とは言えません。
重要なのは、戦闘停止と外交的解決を促進する制度的枠組みの構築です。例えば国際監視団の派遣、第三国の仲介による停戦合意、信頼構築のための地域対話など、具体的な実行案が明確に必要です。さらに、EUへの指摘に象徴されるように主要国の行動に対する一貫性の欠如も非難されるべきで、彼らの責任ある行動が平和の基盤を脅かしています。このままでは、政治的主張の応酬が繰り返されるだけで、無垢の命は消費されるばかりです。国際社会が真の平和を実現するためには、空疎な言葉を超えた行動が求められています。
ネットからのコメント
1、もともと米国とイスラエルによる一方的な攻撃で始まったもので、米大統領は戦争とは位置付けていない。終結には交渉を必要としない。イラン側の発表は米大統領への助け舟であり、今後のイランへの攻撃は名目的なものにとどめて早期に撤退してほしいという希望なのではないだろうか。但しイスラエルによる妨害工作が激しくなると思う。
2、ペゼシュキアン大統領は元心臓外科医であり、理数系の人らしく合理的な考えの持ち主で、本人は否定しているが改革派と見られている。
副大統領にイランでは少数派のスンニ派の人物を就任させたりしており、その合理主義的思考が見えます。ただ、彼の考えとモジタパ師率いる宗教指導部の考えが同じとは限らず、この声明もイランの最高指導部の一致した意見なのかはよく様子を見る必要があるでしょうね。
3、イスラエル勢力との「合意」に何の意味がないことを確定的に証明したのはイスラエル勢力である。イスラエル勢力は、国際法や合意などを守るつもりがないことについて、既に隠そうともしておらず、むしろ自慢げに、公平な戦いなどするつもりもないし、爆弾で交渉するとまで言っている。そもそも合意に至るまでの交渉で、うまくいっていると言いながら、二度も騙し討ちをしている。
4、結局、ホルムズ海峡の再開のためには、早期の米、イスラエルの撤退が必要であり、戦争終結の見込みが提示されたことは世界にとって望ましいことだと考えます。イラン側の発表はトランプ大統領への助け舟であり、早期に撤退してほしいという希望なのではないでしょうか?イランと米国の間で交渉が進み、早く停戦となることを期待したいと思います。
ただ、アメリカが撤退したところでイスラエルが戦争を止めるとは思えません。イスラエルからの攻撃が止まない限りホルムズ海峡を渡る船舶のリスクは大きく下がらず、平常には戻らないと思います。日本としてはエネルギー調達の多角化やシーレーン防衛の強化に加え、日米同盟を絶対的基軸としながらも、自立的な安全保障能力を高めていく必要があります。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/c48ae8de3139968b03a5a195bb7b17a3aaeb01c2,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]