2024年11月、医療機器メーカー「ニューベイシブジャパン」の社員が大阪府内の病院で資格を持たずにX線装置を操作した疑いが浮上し、大阪府警が診療放射線技師法違反の疑いで家宅捜索を行った。このメーカーは関東や関西の医療機関で営業担当者4人が整形外科手術に立ち会い、2024年4月から11月にかけてX線装置を操作したと説明している。
府警は今年11月に本社と関係先数カ所を捜索し、刑事責任について調査を進めるとともに、病院や医師側の関与についても捜査を行っている。

この事件は、医療の安全性を脅かす重大な問題を浮き彫りにしています。本来、医療機器の操作は専門的な資格を持つ者が行うべきであり、その厳密さこそが患者の安全を守る最前線にあるべきです。しかし、資格のない者がX線装置を操作するということは、制度における監視と責任の欠如を明確に示しています。まず、医療機関における資格者による装置操作の徹底化が必要です。次に、このような不正が発生しない風土づくりを医療機関とメーカーが協力して行うこと。そして行政による資格の確認を強化し、法的責任の追及を徹底的に行うことも欠かせません。この事件は、制度が個人の裁量により患者の命を危険にさらしているという異常事態を象徴しています。
健康と安全が技術や資格のない者に任されるべきではなく、信頼の構築が急務です。
ネットからのコメント
1、彼と同じく業界の現場にいたがこんなのメーカー側だってやりたくないに決まってます。みんな研修だって受けてます。病院、医師側からの直接間接の圧力です。立ち会いこないと、オペ中役に立たないと製品使わないぞというのは伝統です、最近減ってきましたがね。病院側をもっとちゃんと規制、教育しないとなくなりませんよこれは。
2、現役の整形外科専門医です。イメージ下の手術を行ったのだと思いますが、セッティングは医療機器メーカーが行っても、実際に照射するスイッチ(通常フットスイッチ)は医師が押していると思います。どこまでが無資格操作にあたるのか微妙なところでしょう。医療機器メーカーの担当者も好き好んでお手伝いしたわけではないと思います。本来放射線技師が行うべきところ、人員不足なのでしょう。これは昨今の病院の60%以上が赤字経営であるということと切り離しては考えられない問題だと思います。病院としても放射線技師を潤沢に雇用できないため、法律違反ギリギリのことをしないと立ちゆかないのが現状なのです。
医療費削減に邁進する厚生労働省ですから、現場のことなど無視なのでしょう。
3、無資格照射といってもおそらくX線機器はセットしてあって照射のペダルを踏んでって医者に言われたのだろうもちろんペダルを踏んだだけでも違法だし医師か放射線技師以外が照射ペダルを踏むのはダメだけどコレをやらせてた医師の責任だと思うよメーカーさんは医師に嫌われたく無いからイヤイヤやらされてたハズそれよりも歯医者の無資格曝射を辞めさせないといまだに歯科助手やらがボタン押してるとこあるし
4、放射線技師が不在でその様な事態になったのか、新規導入でのデモストレーションとして業者か操作したのかなど経緯か気になります。手術室にカメラ?スマホ?を持ち込めることもはじめて知りました。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/e8e9367912c46bc8962f056d7ad54d3bd2f0c84f,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]