2023年8月、長崎市が整備中の学校給食センターにおいて、リハーサルの一環として計約2.9万食が調理・配送後に廃棄される計画が判明しました。新センターの稼働に向けた手順確認を目的としており、児童・生徒が夏休み中のため実際には食事の提供は行われません。市側は、安全な給食提供の準備として必要だと説明する一方、大量廃棄による食品ロスへの批判が関係者から寄せられています。中部センターでは3回にわたる調理で計2万食を配送、南部センターでは計5千食を配送後、いずれも大半が回収・廃棄される予定とされています。市は食品ロス低減のため配送日を他用途に合わせる案を検討しています。
この件には、批判が必要です。
今回の長崎市の取り組みは、給食センターの効率的な稼働を目指すという意図自体は理解できます。しかしながら、2.9万食もの食品を廃棄する計画は、本来の目標である「安全な給食提供」の理念に反する結果を招いています。この膨大な廃棄量は、現代社会が直面している食品ロス問題をさらに悪化させる上、公共財を大きく無駄にしている点で異常と言わざるを得ません。
問題の本質は、リハーサル必要性への配慮が外に向けられず、効率性を重視する内側の視点に偏りすぎていることです。また、廃棄による倫理的な問題や資源浪費への認識不足も背景として見逃せません。さらに、食事廃棄に対して代替案や改善努力が不充分である点も否定できないでしょう。
代替策としては、以下が挙げられます。まず、リハーサルで作られた食事を地域福祉団体や食事支援事業と連携して有効利用する仕組みを構築すること。次に、配送日を児童が集まる他行事と併せ、給食提供を別途試験的に実施可能か再検討すること。さらに、失敗を極力抑えるためリハーサルの規模を縮小し小回りな手法へ切り替えることを推奨します。
「安全な給食提供」を目的とした取組みがその本来の目的である「食品が人々に供される価値」を喪失しては意味がありません。市の迅速な検討と方針変更に期待しつつ、食品廃棄が、持続可能な社会構築に反することを問いただす必要があります。
ネットからのコメント
1、こども食堂やフードパントリーのお手伝いをしています。こどもの安全のためリハーサルとはいえ大量の食糧が廃棄される予定と聞き、その食材を子ども食堂やフードパントリーで配ることができたら何人の人が喜ぶだろう、と素直に思いました。
是非とも食料が無駄になることのないように計画の変更を祈ります。
2、他の記事には、他県でもリハーサルした際の給食は廃棄しているので、今回長崎市が特別ではない。給食は作ってから2時間以内に消費しないといけないルールになっているそうで、子ども食堂などへの提供や地域の方へ配布して持ち帰えられる心配があると無理なのかも。また何処か場所を決めてそこで食べてもらうスタイルにすると、交通混雑や場所の設置、夏場なので外とはいかないだろうし、そもそも人員の確保をどうするのか、誰が、何処が責任を持つのか(学校で保護者や地域の方に食べてもらう場合、各学校が設置やあと片付けを請負うのか)。議員の方が8月9日の登校日にリハを行い、各学校で提供してはどうか、と提案されたそうですが、この日は日曜日でセンターのスタッフの方々の交通の足の確保などの問題があって難しいとの事。食品ロスは問題になっているので、何か妙案があれば良いですが。
3、うちの子供の学校では学校で作っているのですが、栄養士さんが変わったら不味くなって残飯が増えたと話してました。
前の栄養士さんが考えたたくさんのメニューをリクエストしても作ってくれないと子供達が文句言ってました。前の栄養士さんは給食の時間には子供達のところへ毎日顔を出してくれていたようだし、そういう事も大切だったのかな?
4、手順の確認とはいえ、ちゃんと食べられる給食を作るなら、その日は来られる生徒と保護者を事前に招待して食べてもらうのがよいかと。とくに保護者は、9月から提供される給食を試食出来るからよいと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/2a65783d8644c67a370542f31b8d77d656ab5016,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]