みずほフィナンシャルグループ(FG)は、楽天銀行への出資を今秋にも開始する方向で調整中だ。現在、みずほは楽天カードの株式を14.99%保有しているが、これを売却し、楽天銀行に出資を切り替える戦略を採用する見込み。また、楽天証券への出資比率は維持される予定。楽天グループは2023年2月に金融事業の再編計画を発表しており、楽天銀行を中心に楽天カードと楽天証券を統合しつつ、東証プライム市場での上場を維持する方針。みずほはこれまで楽天カードを活用した共同商品で事業強化を図る一方、楽天グループは業績悪化に対応するためにみずほから資金を調達してきた。しかし、楽天は今回の再編に伴い、経営の柔軟性を高めたいと考えている。

みずほFGと楽天グループ両者が描く方向性は、いずれも生き残りや成長戦略に通じるものだ。ただし、市場における楽天銀行の位置づけや携帯電話事業の厳しい実情を踏まえれば、この計画にはいくつかの課題も潜む。
既存顧客への責任や利用者保護の観点において、みずほFGと楽天グループの金融提携の進展はさまざまな課題を浮き彫りにしています。第一に、楽天側が挙げる「経営の自由度向上」という目標が実現されたとしても、債務負担の根本的な解消には至らない可能性があります。楽天銀行の上場維持をもくろんでいるものの、収益による健全なリカバリーが見込めなければ、引き続き不安定な経営基盤が指摘されるでしょう。第二に、金融事業体や流通業における統合は、変化のスピードが速いIT 業界において、多方面で複数のエラーが起きやすいです。たとえば、システム障害の発生による信用失墜や利用者への影響が懸念されます。さらに、既存ユーザーにとって負担を強いる結果となる新たな手数料や仕様変更がないか、利用者目線の慎重な検証が不可欠です。
双方の経営陣には、実効性の高い改革案の明確化、そして監督機関の目を適切に反映した透明な運営姿勢が求められています。経済活動のデジタル化を推進するうえで、今回の変化を単なる「内向き」の措置で終わらせず、持続可能な事業経営や新たな顧客メリットの創出へとつなげる責任があります。
短期的な収支ではなく、長期的かつ広義な利益の追求が、この提携の成功に不可欠といえるでしょう。
ネットからのコメント
1、楽天カードと楽天証券HDは楽天銀行の子会社として再編される。元々カードの下に銀行があったので、ここに証券を加えた親会社への追加出資となるとみずほの三社への影響力は増す事になる。メリットかどうかはいざ知らず、カード(子)から銀行(親)へ出資を切り替えられ、さらに親へ追加出資されるとなると、「楽天側の経営の自由度が高まる」なんて到底言えないんですけど。もう1段階浸食された。楽天金融事業がむしり取られる未来が見えてきましたね
2、楽天グループには、旧興銀系を含め、もともとみずほ系の人材がかなり入っていると言われていますし、今回のみずほによる楽天銀行への出資の話も、単なる投資というより関係強化の流れなのでしょうか?ただ、外から見ると「楽天の金融事業ってそんなに厳しいのかな?」と感じる人もいると思います。楽天カードや楽天証券、楽天銀行は利用者数も多く、一見すると好調に見えますが、楽天グループ全体ではモバイル事業の巨額投資がずっと重荷になっていますし、結局、グループ全体の資金繰りや財務体質を安定させるために、金融事業の再編や外部との連携強化を進めている印象です。
特に、今は銀行の預金基盤の価値はかなり高まっていますので、みずほ側としても楽天銀行の顧客基盤は魅力でしょうし、楽天側も大手銀行との関係を深めて安心感を出したい。つまり、単純な“不調”というより、お互いの事情が一致した提携強化という見方が近い気もします。
3、みずほトップ木原正裕さんと楽天の三木谷浩史さんは、同じ一橋大学出身で興銀時代から面識があることが、関係強化が進んだ要因の一つだと言われている。社員レベルでも興銀出身者の多くが楽天にいるみたいだから、統合の流れは更に進んでいくのではないかな。
4、楽天Gは三木谷と言うカリスマが存在してのグループ。三木谷後が見えない。ソフトバンクにしてもユニクロにしても後継者が育っていない。三木谷後を考えれば楽天Gのみずほ入りは可能性が高いと思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/8ab78118ce42f26c3421cc9047eb60f619d88800,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]