8月11日、南シナ海スカボロー礁付近(フィリピンEEZ内)で、フィリピン沿岸警備隊の補給活動を妨害した中国船2隻(海警局と海軍所属)が衝突。放水攻撃を受けた比船は回避・逃走、中国船は追跡中に接触事故を起こし、海警局船は大破・航行不能とみられる。中国側は操船の合法性を主張しつつ衝突には触れなかった。
中国船が他国のEEZ内で補給中の公船を放水で妨害し、その追跡中に自ら衝突するという構図は、現場の緊張を高めるだけでなく、海洋法や地域秩序を軽視した行動の象徴だ。問題の核心は、国際法よりも一方的な「実効支配」を優先する姿勢と、それを正当化する政治的プロパガンダにある。解決のためには、①衝突や危険行為の映像・航跡を国際機関で公開し透明化を徹底、②南シナ海行動規範の早期合意と法的拘束力の明確化、③国際監視団の常駐による衝突回避措置の強化が必要だ。海の安全は力の誇示ではなく、互いの権利と法を尊重することで守られる。武力で正義を塗り替える試みは、結局自らの足元を崩すだけだ。
ネットからのコメント
1、この事件では中国海警局の船がフィリピン沿岸警備隊の船に対し放水や衝突行為を行ったとされる映像が公開されています。まるで追跡ゲームのように放水を避けながら航行するフィリピン船とそれを執拗に追いかける中国船のやり取り。制限時間内に通過しないと中国軍の船が突っ込んでくるという現実とは思えないような光景です。南シナ海における領有権問題の複雑さと危険性を改めて浮き彫りにしました。
中国は九段線という独自の主張に基づきこの海域の大部分の主権を主張しています。一方フィリピンを含む周辺国は国際法に基づいた排他的経済水域(EEZ)内で活動しており中国の行動は国際法に違反していると非難しています。このような対立が軍事的な衝突に発展する可能性も指摘されており国際社会は懸念を強めています。
2、何ともお粗末な結末に、中国外交部はとても恥ずかしくてコメント出来る筈は無いでしょう。 南シナ海のほとんど全ては中国の物だ。国際法など紙切れだと堂々と国際社会に言える国が、何のコメントも出来ない程ショックが大きかったのでしょうね。 頑張れフィリピン! こんな手前勝手で横暴な覇権主義に負けてはいけませんよ。世界は応援してますよ。
3、フィリピン政府が動画を公開していたのは非常に賢明で有効な方法の一つだと思います。 そうでなければ、自分たちの危険な操縦の末に起こした衝突事故を全て責任転嫁される事が関の山であり、そもそも 自分たちの非や間違いを絶対に認めないなら至極当然の措置じゃないんですか。日本もいい加減 遺憾ありきではなく、相互主義に基づく主権を守る手段として、あちらが浮かべるブイなど即刻 撤去する当たり前の事を実施して下さい。
4、中国が勝手に「中国の赤い舌」と呼ばれる九段線とか線引きして航空機が離発着出来る基地まで作ってそれまでフィリピンその他の国々の領海だったのを乗っ取った海の国際法を裁く海洋裁判所でも九段線は違法となったが中国は国際法を無視して力でこの地域を実効支配した、もう出ていかないだろ竹島も約束を破った韓国が実効支配してしまった尖閣諸島も実効支配されたら取り返すには戦争しか無くなる、だから絶対に実効支配されない様にしないと
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/de567376b780a38e13bff01470f57982e2d7ff7c,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]