石破茂前首相は、2023年10月26日の文化放送「長野智子アップデート」にゲスト出演し、首相への再登板の意欲について問われた際、その考えを語りました。石破氏は過去に麻生内閣で農林水産大臣を務めた経験から、食料自給率が38％であることに危機感を抱いていましたが、一大臣では政策を大きく変更することは難しいと実感したと述べました。

そうした経験から、国会議員すべてが総理大臣になる資格を持ち、自分が総理であればどうするかを常に考えるべきだと述べています。また、批判ばかりしていると言われることに対して、自らの理想を提示することこそが重要だとして、国会議員のあるべき姿を強調しました。

石破氏の発言からは、日本の政治制度の課題や国会議員の責任について考えさせられます。一度総理を務めた彼が、再びその地位に戻ることを即座に否定したものの、彼の政界での経験は重要な示唆を含んでいます。特に、個々の大臣が制度を大きく変えづらいという指摘は、政治体制の硬直性を浮き彫りにしています。石破氏が示唆するように、国会議員が常に国家の未来を考え、具体的な政策を提示することは必須です。食料自給率の改善に向けては、政党を超えた協力と、長期的視野に立った政治キャンペーンが必要です。

さらに、透明性の高い議論と市民の意識向上が、制度の革新に欠かせない鍵となります。日本の政治が直面する重要な局面を前に、石破氏の提言は政治のあるべき姿を問い直す重要な議論を提供しているといえるでしょう。

ネットからのコメント

1、石破さんは党内野党と言われても常に「こうあるべきだ」と強い主張をされてきたからこそ、「この人なら政治を変えてくれる」と期待した人から総理に推されてきたのだと思います。ところが、いざその立場に就くと、従来のやり方を「責任政党として当然」と擁護するような発言をされ、正直がっかりしました。外から理想を語るだけなら誰にでもできます。だからこそ、実際に権限を持ったときにこそ、言葉と行動が一致するかが問われるのです。

2、批判というよりも理屈をこねくり回してるだけです。結局大臣になっても首相になっても「こうあるべき」は自民党の中では何もできなかったという事ですよね。だったら思い切って他の組織に移った方が実現可能かは別にして、説得力は増します。

3、「批判ばかりじゃなく、こうあるべきだというのが国会議員だ」と石破氏は言うが、それが間違ってる。

あるべき論だけ言ったって、行動と結果が伴わなければ無意味である。自身のあるべき論を実行する最大のチャンスがこの間までの総理大臣の期間だったのに、全く何もやらなかった。それどころか、国民の声をポピュリズムと批判した。そういう口だけ議員に批判する資格などない。

4、口を開けば批判が多いと思いますよ。石破茂みたいなむっつりは、自分からは言わないけど、人からどうですかどうですかと持ち上げられたらホイホイなりたがる性分だと思いますね。今の日本の円安と供給量不足の原因は3年前のロシア・ウクライナ戦争から始まってますが、石破茂の政権時に何か具体的な対応ってしていないと思いますよ。