文部科学省が行った英語教育実施状況調査によれば、2025年度に中学3年生の54.6%、高校3年生の52.4%が政府目指す英語力水準(中3:英検3級相当以上、高3:準2級相当以上)に達した。これは過去最高だが、2027年度目標の「60%以上」には届いていない。また、地域間の学力差が顕著で、中3ではさいたま市が88.9%で最高、一方最下位地域との差は51.6ポイント、高3でも東京都が62.4%でトップだが、最下位との差は23.4ポイントに上った。特別支援学校を含めた今回の調査は、全国的な英語力向上の進展を示しつつも、依然として地域間格差の課題を浮き彫りにしている。

英語教育の現状は一定の進展を見せていますが、地域差という構造的な問題が深刻です。まず、教育資源の格差が教育の成果に直結している現状は看過できません。経済的格差や人口密度に応じた地域ごとの教育環境の違いが、成果の分断を生んでいる背景と見られます。
政府や地方自治体が、均等な教育資源の配分に向けた政策的取り組みを怠っていると言わざるを得ません。
解決策は以下の通りです。第一に、教育資源が限られる地域へ、英語教育に特化した専門家やオンライン教材を導入すること。第二に、進学率や学力と地域間格差のデータベースを活用し、教育機会の平等を政策目標に掲げること。第三に、英語力水準の達成基準を見直し、多様な生徒が得意分野を活かせる柔軟な評価体系を導入することです。
教育は社会の平等の基盤であるべきです。英語力の地域差が固定化することは、進学や就職など将来の可能性を狭める要因となり得ます。全ての子どもたちが、その地域にかかわらず公平に夢を実現できる社会を目指すべきではないでしょうか。
ネットからのコメント
1、英語力の水準に達した生徒が増えていることは、素直に良い流れだと思います。学校現場の努力も、生徒たちの積み重ねもあるはずです。ただ、日本の英語教育は、読むことや聞くことには比較的強くても、自分の言葉で話すこと、書くことにはまだ壁があるように感じます。
特にスピーキングは、知識があっても実際に声に出す経験が少ないと、なかなか力になりません。英検の級や到達率は分かりやすい指標ですが、英語は本来、点数を取るためだけのものではなく、相手に考えを伝えるための道具です。間違えても話してみる、短くても書いてみる、その経験を増やすことが大切だと思います。数字を伸ばすことも必要です。ただ、それ以上に、子どもたちが英語を怖がらずに使える環境を作ってほしいです。読める英語から、伝えられる英語へ。そこが次の課題だと思います。
2、いい時代よ。今はスマホで世界とつながれる。私は田舎だったし昔は周りに外国人もいなかったから中学で英語習っても必要に思えなかった。古典と同じ感覚だったよ。日本人先生の発音で聞いてネイティブの発音なんて聞いたことなかったし、発音記号でなんて発音するんだと悩んでた。わざわざ学習用CDをかけるのも面倒くさいし。今やAIのアプリで恥ずかしくなく英会話できたり、海外の人が発信するSNSもたくさんある。英語できると世界は広くなると実感する。
3、自治体の力の入れ方がそのまま結果につながっているように見えます。さいたま市はかなり英語に力を入れて取り組んだようです。また、力を入れるということは、それだけの予算措置が取られているということです。教育に力を入れている自治体かそうでないかは、この結果からも垣間見れる気がします。
4、英語力の向上は大変良いことだと思います。グローバル化が進む中で、英語を使える人材が増えるのは日本にとってもプラスでしょう。ただ、その一方で日本語力の向上にももっと力を入れてほしいと感じます。文章を正しく読み取り、自分の考えを論理的に伝える力は、英語以前に必要な基礎能力です。英語と日本語はどちらか一方ではなく両方が大切です。英語が話せても日本語で意思疎通や読解ができなければ本末転倒です。まずは母国語をしっかり身につけた上で、英語力も伸ばしていく教育を期待したいです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/6688e9f4eaf30b8026d45701f18cf83fdefe775e,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]