アメリカとイランの首脳が14項目の戦闘終結覚書に電子署名しました。覚書には、ホルムズ海峡の通航正常化やアメリカによる海上封鎖解除、イランが核兵器を製造しないことなどが含まれています。イランは濃縮ウランを国内で希釈することに合意しましたが、国外移送については今後協議予定です。また、イランの復興資金として少なくとも3000億ドルを確保するとしています。一方でイスラエル軍によるヒズボラ攻撃が続いており、イラン側の反発を招いています。

この覚書は一見、平和への一歩に見えますが、本質は複雑で課題山積です。まず、多くの項目が具体策を欠き先送りされている点が異常です。核兵器関連の問題やイスラエルの動向は、覚書を脆弱な棚上げ状態にしています。アメリカとイランの信頼醸成の不足が根底にあり、双方の温度差が浮き彫りです。
解決策として、(1)国際的に透明で強制力のある合意策定、(2)イスラエル・ヒズボラ間の独立仲介者設置、(3)覚書履行状況の客観的監視体制構築が不可欠です。
各国の協力を得ることで初めて実効性が生まれます。
未来の平和を一時的な継ぎ接ぎで逃してはいけません。整備された秩序こそが持続的安定を生む礎です。現状の不完全な覚書に満足することなく、各国の手腕が試されています。
ネットからのコメント
1、要するに、米国は覚書を通じて戦前の状態に戻そうとしているのに対し、イランが求めているのは、単なる原状回復ではなく、まったく新しい平和のビジョンである。すなわち、制裁から根本的に脱却し、凍結された自国資金を取り戻し、さらに国連安保理による保証を得ることなどである。そして、これらは本来、2015年にオバマ政権が成立させた「イラン核合意」において、イランに約束されていた内容でもあった。覚書の内容を見る限り、また、トランプ氏がこの戦争を終わらせるために合意を急いでいる様子を見る限り、今ではほとんど誰も、覚書の署名後に米国側が交渉を通じて、オバマ時代の合意を上回る最終合意を勝ち取れるとは考えていない。つまり、米国にとってこの戦争は、結局のところ何の成果もないまま戦われたものだった、ということである。
2、首脳同士が覚書に電子署名して、ホルムズ海峡をおおむね30日以内に正常化させる方向が明文化されたのは大きな一歩だと思います。ただ「署名式は開催されず」「まずは覚書」というあたりに、まだ米イラン双方の不信感や駆け引きが残っているのも伝わってきます。G7など国際社会が今回の覚書を歓迎している一方で、機雷除去や各国海軍の見直し、船会社のリスク判断など、実際の航行再開には時間がかかるという指摘も出ており、「30日以内」の正常化がどこまで現実的かは慎重に見ておく必要がありそうです。中東情勢がここで本当に沈静化に向かうのか、それとも一時的な小康状態にとどまるのか。市場も世論も、過度な楽観より冷静な監視と検証が求められる局面だと感じます。
3、合意に向けて進んでいるのは良いと思います。ただ、『イランの復興のため、アメリカは各国と協力し、少なくとも3000億ドル、日本円でおよそ48兆円の資金を確保する…』復興は確かに必要だが、アメリカやイスラエル側が強硬して進めた戦争なのに、なぜ各国の協力で日本円で約48兆円という果てしない金額が資金として流れる形になってしまうのか。
日本もかなり財布として扱われてしまい、普通に多額の金額をアメリカ側から要求され支払ってしまうんだろうと思うと、かなり腑に落ちないです。悲しいかな、そのツケは国民から様々な税金で回収されてしまう未来が見えてしまう。勝手に戦争引き起こしておいて、その復興に関わる多額な資金を他国からも要求するのはどうしたものか?…と感じます。
4、「常任理事国+ドイツ(+EU)」が、オバマ核合意の当事国です。「核兵器を製造または取得しない」こと「イランが保有する濃縮ウランを国内で希釈すること」は含まれていました。「イランの原油輸出の許容」や「制裁の解除」も含まれていました。一方で、「イラン再建資金としての3000億ドル規模のファンド組成」や「米軍の周辺地域からの撤収」、および「レバノンを含むすべての戦線での即時・永久的な終戦宣言」といった項目は、新しい内容です。ネタニヤフの言うことだけを聞いて、多くの人命を犠牲にしてまで、いろいろやったことが、この結果ということです。しかも、ネタニヤフは、なんら責任と義務を負うことなく、今日もやりたい放題という有様です。
またイランのせいにして、ネタニヤフのシナリオどおり、戦争ループを再開する可能性も十分にあります。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/200b748e127c16c24438910c4d01d4bf66bad77f,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]