神戸市中央区の商業ビルで令和7年2月27日未明、開いたエレベーター扉付近から兵庫県芦屋市の男性医師(31)が転落し死亡する事故が発生した。兵庫県警は、業務上過失致死容疑で三菱電機ビルソリューションズ兵庫支店の当時在籍していた30代と20代の男性作業員を書類送検した。事故の要因として、製造元の社員が安全装置を無効化したまま修理を終了し、保守点検担当者も定期点検時に異常を報告せず放置したことが挙げられている。審議会の調査では、扉に物が挟まり完全に閉じなかった状態でエレベーターが稼働し、扉が開いて転落事故に繋がったことが指摘されている。

エレベーター事故の現場で求められるのは「安全」という基本的な価値だが、今回の事件はその根本的な前提を裏切った形となった。安全装置が無効化された状況で点検が行われ、その後も異常が見過ごされた結果、犠牲者が命を落としたのは衝撃的であり、あまりに杜撰な管理体制を物語っている。
この問題の背景には、作業員個人の過失だけに留まらず、企業としての管理システムの重大な欠陥が隠れている。
まず、点検業務における安全基準への従事を徹底し、必須検査項目を周知徹底すべきだろう。それに加え、安全装置の仕様変更や故障メカニズムへの情報の明確化を進め、設計段階から未然に事故を防ぐ施策が必要だ。また、事故後の調査報告だけでなく、定期的な第三者機関による点検の指導と評価を制度化し、透明性を高めるべきだ。
この事件を振り返れば、業務効率を優先するあまり、安全に対する基本的人権が軽視された教訓が浮かび上がる。人命を守るべきインフラが人を殺しかねない武器となる危険性を直視し、根本的な制度改変が今求められている。安全を二の次にしてはならない、それが社会の最低限のルールである。
ネットからのコメント
1、今回の事故は、点検という「人命を守るための最後の砦」で起きた点が非常に重いと思います。書類送検されたことで、個人の責任だけでなく、点検体制やチェック方法、引き継ぎの仕組みなど、組織全体の問題も改めて検証されるべきだと感じます。
エレベーターは多くの人が日常的に利用する設備で、「安全で当たり前」と信じられているからこそ、ひとつの見落としが命に直結します。現場任せにせず、点検内容の見える化や複数人による確認、異常を見逃さない仕組みづくりを徹底し、二度と同じ事故が起きないようにしてほしいです。
2、2人揃って安全のための機能を無効にしたまま、尚且つ作業手順にも従わずに現場を離れるとは怠慢と言わずしてなんと言うべきか。亡くなられた医師にはなんの落ち度もなく、この2人の怠慢によって殺されたようなものではないか。作業員だけではなく、2度も重大なミスを犯した企業としての責任も問われるべきなのでは。
3、人としての資質が問われる問題。きちんと規律やルールを順守していれば起きない事故。点検作業員が手抜きする行為は、殺人行為に思う。整備や点検する業種の作業員を信用出来なくなってしまう点検したフリで点検作業料のみ徴収する行為は詐欺でしかない
4、ほんとこの手のニュースをきっかけに、乗り物にのる時は注意するようになったよ。
エレベーターならちゃんと来てることを目視確認して、挟まれたりしないように気をつける、とか。大きなエネルギーが動くものには、それなりに気をつけないといけない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/b1717f8980dff7ba96e985f6757ac88d61533755,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]