事件概要:日本の建設業界は人口減少と労働者不足に伴い施工能力が低下しており、建設費高騰と労働生産性低迷が経済成長の制約要因となっている。特に送電線工事の高所作業員は総延長約8万㎞の送電線インフラを維持する中で、2024年度の作業者は約5600人とされ、需要を満たせない状況が続いている。建設業界では、労働生産性に応じた賃金体系の欠如が指摘され、就労履歴の把握を目指す「建設キャリアアップシステム(CCUS)」が導入されたが、現場の技能不足や効果的な収益還元の課題が根深い。今後、大和ハウス工業などが中心となり産業の効率化を図る取り組みが求められている。

コメント:日本の建設業界で進行する人手不足と低生産性は、単なる労働市場の問題に留まらず、社会基盤への重大なリスクを孕んでいます。特に高所作業員不足や労働の高齢化が、エネルギーインフラや都市再開発の進行を妨げている現状は看過できません。
業界の力量を縮減させてきた最大の原因は、長らく続けられてきた「安価な労働力」に依存する経営慣行にあります。高度な技能を要する労働者に適正な対価を支払わない現行の賃金制度は、職業の魅力を低下させ、若者が敬遠する結果を招いています。
解決策としてまず、技能者の労働生産性向上をインセンティブ化するため、スキル評価と報酬の連動性を強化すべきです。例えば「建設キャリアアップシステム」をさらに普及させ、技能者のスキルを可視化した上で、その能力に見合った報酬体系を整備する必要があります。また、AIやロボット技術の導入を加速させ、労働者の負担軽減と効率化を図るべきです。さらに、国や発注者が率先して計画的な工事発注を実施する施策が欠かせません。年度末の工事集中を回避し、稼働率の均衡化を目指すべきでしょう。
本来、建設業は社会基盤を支える中核的存在であり、その労働価値を軽視する国家や企業のあり方こそが問題の本質です。安易な現状維持から脱却し、持続可能で労働者に優しい産業構造への改革を行わなければ、日本の成長は停滞し、国民生活は後退の一途をたどるでしょう。
価格競争ではなく価値創造へ――この転換が今、急務です。
ネットからのコメント
1、建設業を始めたとしたブルーカラーは、元々務まる人が少なく希少なのです。女性の多くは難しいですし、男性も全ての男性が務まる訳ではありません。ですから本来はホワイトカラーより待遇が高くなければ、人が不足して当たり前なのです。それでも氷河期世代等は人口が多かったため、ホワイトカラーになれなかった方々などによってブルーカラーが支えられてきましたが、少子化によってブルーカラーの人材不足が露呈してきたのが近年ですね。官民一体となって待遇を上げ、かつ若者を対象に学生時代からブルーカラー人材育成に力を入れなければ将来、更なるホワイトカラーの大量余りという未来は避けられなくなってしまうでしょう。
2、建設業してます。金はまあま良いです。でも。野外、熱い寒い、まあまあ大変は事実。ここで『現代の教育問題』が絡んでくると思う。嫌なことはしなくていい、我慢しなくていいって世の中になってきたら『楽な仕事ばかりに目が良く』よね。
さらに、残業ダメ、週休二日、色々な問題が建設業の足を引っ張っていると思いますね。まあ、これからは『AI、DXなどの普及で世の中に人が余る』時代になると思うけど。今は重宝されてちやほやされてはいるが、言われたこともまともにできない、やる気のない若者はドンドン淘汰されるかもしれない。
3、ブルーカラーを散々見下したツケでしょ。ブルーカラーは仕事が出来る・出来ないの以前に暑さ・寒さを苦とせず、体力が無いと務まらない。そのハードルの高さを分かって無い人が多い。ブルーカラーは高卒?中卒?の仕事と捉えるだろうが、数字が苦手だと務まらない。資格が無いと仕事にならないし、一人で複数の資格が必要。ブルーカラービリオネアと持ち上げられるが、ホワイトカラー等に従事している人がやれるものならやってみなと思います。旧普通車(現限定中型)免許すら持ってなかったらブルーカラーでは全く役に立ちません。
4、発注者が強いというのはあると思います。日本の建物は、世界屈指の耐震性など品質が厳しい法律や条例があり、技術者の能力水準も高いところに設定されていて、誰が何を使って建てても良いわけではありません。
建築のノーベル賞といわれるプリツカー賞も日本人が最多受賞してます。それなのに、技術者を安い労働力で使い倒し、資材は安い海外製に依存して、ファスト店で買う感覚で建物を安く早く手に入れることに執着してる結果だと思います。発注者の利益のために。現場は過酷な環境の中で高度な技術を発揮する必要があるのに、工期に迫られて鬱病などで亡くなる方がいます。外国人を安い賃金でどんどん入れてますが、技術が他国に持ち去られて、建設の分野でも日本は転げ落ちるのだと思います。世界最高峰クオリティの日本の建物を日々当たり前に利用できるのは、厳しい技能訓練をクリアしてきた職人が支えてるということを忘れないで欲しいです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/190f158bc6b25d05bc54bbc4cc7c5e32ec822b99,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]