【事件概要】
熊本市中央区の下通アーケードに、条例で禁煙とされている区域にもかかわらず、無断でスタンド型灰皿が設置され、市や市民が困惑している。灰皿は約1〜2ヶ月前に設置され、周囲には喫煙者が集まり、事実上の「喫煙所」と化している。設置者は「環境美化」を理由に撤去を拒否しているが、公道上への無断設置は違法行為。
熊本市は再三の撤去要請にも応じない設置者に対し、警告文やバリケードを設置するなど対応を続けているが、強制撤去には時間がかかっている。
【コメント】
公共の場における秩序と安全を守るべき行政が、「個人の所有権」によって違法設置物を撤去できないという現状は、まさに制度の死角を突かれた事例である。条例で禁煙区域と定めながら、違法な灰皿が堂々と機能し、市が手を出せない光景は、法の軽視と行政の無力を象徴している。
問題の本質は、道路法や財産権における「所有物であれば強制撤去が困難」という曖昧な運用にある。これにより、公共空間が個人の独断で“私物化”され、市民の健康や都市の景観が損なわれている。これでは「法を守る人間が損をする」という倒錯した構図を助長するだけだ。
解決策としては、①即時撤去可能な「軽微違法物件」の基準制定、②行政が緊急撤去できる特例条項の創設、③条例違反時に課す過料制度の強化、が急務である。さらに④観光地である熊本市として、外国人向けの禁煙サインや英語対応も不可欠だ。
ルールを守る市民がバカを見て、違法行為がまかり通る社会に未来はない。公共の場には公共の理が貫かれるべきである。
ネットからのコメント
1、所有権を認めるなら施設使用料じゃないけど公道の利用料を求めればいいんじゃないですか?相手の権利主張だけ認めて、公共の場を不当に占拠させているのはいかがなものかと。あとは喫煙禁止なら取り締まる警備員を雇えば良いです。罰金1000円でも良いから徹底的に取り締まれば良いです。
2、たばこの吸殻がないようにしたいてのはわかるが、禁煙エリアに喫煙のあとがあるのがそもそもおかしい。景観を守りたいならそこで違反している人に注意すればいいだけ。灰皿をおくのは間違ってるけど、意固地になっている様子。撤去したら確実に賠償請求してくるでしょうね。さっさと強制代執行の手続きがすすめられることを願います。
3、なぜ放置自転車は簡単に撤去するのに灰皿はダメ?条例で個人の所有物を歩道上に設置することを禁ずればよいのでは。灰皿に限らないで、個人の所有物を設置禁止にすれば広範囲に適応できるとおもいます。
4、公園駐車場とかの放置自動車を撤去できないのと同じ理由で撤去できないんだろうけど、そんな法律さっさと改正すればいいのに。知らん人の物を自分の土地に放置されて撤去できないことをこの国の司法はおかしいと思わないのかね?そもそも、喫煙してはいけない場所なんだから、この人はポイ捨てをする人を私人逮捕でもすればいいのに。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/fda4ae864d8a7d031b965456f8003bdc74619075,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]