テスラは4日、イーロン・マスクCEOに対して、約290億ドル(約4兆3000億円)の株式報酬を支払うことを発表しました。この報酬は、9600万株の制限付き株式として付与され、マスク氏がテスラのCEOとして2年間勤務することが条件です。テスラは、マスク氏を引き留め、経営に集中させる狙いがあるとしています。一方、テスラの2018年の報酬案では、株主からの反発を受け、デラウェア州の裁判所に提訴され、現在も裁判が続いています。
この裁判の結果次第では、今回の株式報酬が無効となる可能性もあります。
今回の報酬案は、企業におけるCEOの報酬額が適切かつ公正かという議論を呼ぶものです。テスラはマスク氏を経営に集中させるために巨額の報酬を決定していますが、このような報酬が株主や社会全体に与える影響については再考の余地があります。経営者への過剰な報酬が企業の健全な成長を助けるか、むしろ問題を引き起こすのかという問いは、未だに解決されていない社会問題の一部です。
まず、企業の報酬システムは透明で公平であるべきです。過剰な報酬が企業にとって本当に利益となるのか、またそのような決定が社会的に受け入れられるのかについて議論を深める必要があります。次に、株主が企業の意思決定にもっと影響を与えられるような仕組みを強化すべきです。特に、企業の成長が一人のCEOに依存しすぎている場合、リスクが高まります。
そして最後に、報酬の決定プロセスに外部の監視機関を設け、透明性を確保することが不可欠です。
ネットからのコメント
1、経営者がある程度の報酬を得るのは当然ですが、あまりにも開きすぎると、それはもう能力の差というより「現代の身分制度」に近いものに私は感じます。本来、自由な社会では、誰もが議論に参加できて、能力に応じた職業選択ができるはずです。ところが現実には、資本を持つ者の子がより良い教育と環境を得て、再び資本を手にする…という構造が固定化されつつあるように思います。日本人は「士農工商」や「カースト制度」は嫌うのに、なぜ資本による身分の固定化には寛容で、経営者報酬の高さを礼賛するのか、不思議に思います。私は、こうした格差の拡大が、自由や活力、ひいては社会全体の発展そのものを蝕んでいくと感じています。「努力すれば報われる社会」であってほしいと思いますが、このような格差を助長する姿勢は「生まれ」で人生が決まりかねない、「現代の身分制度」を生み出していくと感じています。
2、社会主義より資本主義が優れていると教わってきたが、ここまでくると疑問を感じざるを得ない。
普通の人の何倍かの努力をしたとしても、あまりにも格差がありすぎるし、もはや従業員や一般市民からの労働力の搾取に近いものを感じてしまう。利益が社会に還元されてこそ、資本主義のメリットであり、最近はデメリットばかりが目立つよあな気がしてならない。
3、電気自動車は環境に優しいからと優遇されてるけど、今のこの異常な暑さにあのメガソーラーとかは影響してるんじゃないかな。今までは森林だったところが太陽光受け止めの熱源の塊みたいなものになったせいと感じるのは俺だけ?
4、功罪ある人ではあるが、少なくとも誰もが成功に疑問を感じたテスラの電気自動車事業を軌道の乗せたその一点においてもテスラの会社としての価値はこの人が造ったといっても良いと思う その後のスターリング事業など、新しい分野の開拓において、この人は異彩を放っているこの報酬を資金として、また新しい分野を開拓するのであればそれはそれでアリかもな
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/5c6872afc6912d6a3a02c74ab3382bbe17fa73f0,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]