揺さぶられっ子症候群(SBS)の疑いをめぐり、交際相手の生後4カ月の娘への傷害罪で起訴された男性が大阪地裁で無罪を言い渡されました。事件は2021年3月、大阪で発生し、赤ちゃんが硬膜下血腫などの症状を発症したことが発端となりました。医学的争点は「揺さぶりによる外因性出血」か「病気による内因性出血」かであり、複数の専門医が証拠を相次いで検討しました。検察側は「眼底出血」や「揺さぶり説」を主張しましたが、弁護側は低酸素状態を原因とする可能性を指摘。裁判所は「外因性出血を立証できていない」とし、無罪を認めました。本件は冤罪率の高い揺さぶり仮説の裁判例に新たな一石を投じた事案です。

誤った仮説がもたらす法的危機は重大であり、この事件は制度の欠陥を浮き彫りにしています。まず、揺さぶられっ子症候群(SBS)の診断基準に基づいた検察の主張が、科学的根拠に乏しい独自説に偏り過ぎていたことが大問題です。
眼科医の「暴力的揺さぶりのみが原因」説や、新しく導入された「手引き」の曖昧さは、医学的確実性を欠いたものであり、証拠としての説得力を著しく損なっています。本質的な問題は、刑事司法の場で医学的未確定事項が有罪根拠とされる冤罪リスクです。

改善策として、次の具体的な手段を提案します。第一に、医学界全体で揺さぶり仮説を再検証し、科学的合意を基にした指針を確立すること。第二に、子どもの健康異常事例を無条件で虐待と断定することを法的に禁止し、慎重な捜査を義務化すること。第三に、検察・裁判所がこうした医学的証言について、中立的な専門家の監査を導入する仕組みを作るべきです。

今回の無罪判決は、司法が科学的根拠を重視する方向への重要な第一歩です。罪を逃れるべき人が罰を受けず、冤罪をただすことが法律の本義です。この事件を契機に、制度の正義が社会の常識となる未来を切望します。






ネットからのコメント
1、子を持つ親としては怖いところである。2人以上の子がいれば残りも養わなくてはいけないので、もしも内因性にも関わらず揺さぶりだと判断され有罪にされてしまっては敵わない。揺さぶりだとしても、殺意もなく普通に保育していても何かの弾みでも起こりうるんじゃないかと思うし。人体、ましてや繊細な赤ちゃんのことなので、医学的な見地では見通せないものがあるだろうから、普段の生活ぶりとかも合わせて推測するしかないんだろうな。
2、こうした事件の問題は、検察側に鑑定結果を提供する「鑑定医」に大きな問題がある。「能力の高さ」などでは決められていない。
事件以外の所で鑑定能力をテストさせるようなこともない。酷いケースだと脳損傷だから脳外科医に診せるべき所を「児童虐待だから」と小児科医に診せていたりすることもある。鑑定医の厳正な選択と、誤鑑定時には鑑定医に対しての責任追及を積極的に検討していく必要がある。能力に自信のない者は裁判における鑑定からご退場いただかなければならない。証拠不十分になるリスクが非常に高くなるが、間違った鑑定(実質において証拠の捏造に近い)で裁くよりはまだマシだろう。国選弁護人だと、弁護人が他の医者に鑑定などで意見を聞くことすら自腹を切らなければならず、経済的に豊かでない被告人が詰んでしまうことも…。
3、首が据わる前の赤ちゃんの頭部の扱い方を、出産した病院等でもっと強く周知しなければならないと思う。街なかでも、頭部を支えずに抱っこしたりされている親御さんを見かけて「大丈夫かな」と心配になることが案外頻繁にあるので、このごろ病院で教えてないのかな、と思っていました。
4、そもそも、検察が無理矢理被告人を起訴した事件だと思います。
弁護側の証人の医師の説明はしっかりと学術的な裏付けもあるし、話しとして通っています。検察側の医師の証言は、無理矢理被告人の犯行に結び付ける為に造った様に思えます。本当に今回の裁判はきちんと公平な審理がなされて判決が出されたと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/1d7938bd1b4f6a915bf7ca66be9493a46b40dc15,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]