16日、奈良の鹿愛護会は奈良のシカの頭数が過去最多となり、今年は前年比222頭増の1600頭超になったと発表した。10年前は約1200頭だったが、2021年以降増加傾向が続いている。観光客による栄養価の高い餌やりや奈良公園内の過密化により、市街地や住宅街へ進出・定住する個体が増えたとみられる。県や市、警察、愛護団体は10~15人規模で「追い上げ」対策を実施している。

奈良のシカが過去最多になった背景には、単なる自然増では片づけられない人間側の管理不足がある。観光客による不用意な餌やり、増加後の生息環境の調整不足、市街地への影響への備えの遅れは、野生動物と人間の共存を掲げる観光地として看過できない問題だ。本質は、かわいがることと守ることを混同してきた点にある。動物への善意が結果的に生態系を乱すなら、正しい知識を広げる仕組みが必要だ。
解決には、①観光客への多言語啓発を徹底する、②餌やりルールの監視と違反防止策を強化する、③個体数や移動状況を継続的に調査し科学的管理を進める、という具体策が欠かせない。歴史ある景観を守る責任は、シカを愛する気持ちだけでなく、未来まで考える行動にある。無責任な優しさより、責任ある共存こそ本当の保護である。行政や観光業界も、人気の象徴として消費するだけでなく、命と地域の安全を両立させる覚悟を持つべきだ。



ネットからのコメント
1、奈良のシカは大切な観光資源です。ただ、数が増えすぎて周辺の生活圏まで広がれば、住宅街での接触事故や庭の植物被害、農作物への被害など、地域住民の迷惑となります。「かわいい」「観光の目玉」という気持ちだけでは対応できない段階に来ているのかもしれません。もちろん、奈良のシカを守ることは大切ですが、シカ自身の健康や地域との共存を考えるなら、適正な頭数を管理する仕組みも必要だと思います。餌やりのルールを徹底することや、生息数の管理、被害が出る地域への対策など、感情だけではなく現実的な対応が求められると思います。
2、5年ほど前までは頻繁に奈良公園に行っていた。最近、YouTubeで、近鉄奈良駅にシカがたむろしている映像を見て驚いた。本来、鹿は興福寺付近まで行ってようやく出会うもので、駅にいるなんてことはなかった。あれを見て「シカが増えすぎてるな」と感じたがやはりそうだったようだ。インバウンド客が増えて、鹿せんべいが売り切れるほどだそうだ。栄養が豊富過ぎて子どもが増えたのだと思う。
まさか神様の使いを間引く(=殺処分)わけにはいかないから、一部のシカに避妊や去勢の手術をして自然に数を減らすしかないだろう。このままでは、シカに街路樹の芽やアジサイやツツジの花、家庭菜園の野菜などが食べ尽くされてしまう。
3、このシカも動物で有る事を本気に理解しなければならない気がします。明らかに増えた頭数は人間の仕業。そして既に、移住区域を荒らし生活を脅かし、多額の税金を投入する始末。この急務対策をダラダラと伸ばし続け、真剣に処遇を決めきれない理由には限界値でしょう。先ず放し飼いへの餌付は段階的に減らすべきと。観光客への有料の餌付けは規制が必要ではないかと。何をするにせよ、反対意見は必ず出ます。でも、動物から安全安住した暮らしを脅かす状況になったのなら、駆除を含めた対策は有りと思います。
4、奈良のシカは夜間は山で過ごして公園に通っているようだけれども心配なのはダニとかヒルとかもろもろ身体につけた状態で往復している点神奈川県でも山に近い方ではシカが持ち込んだヒル被害も出ている。
奈良はこれだけシカが多いけれども大丈夫なのかなと普通に感じてしまう。野生動物は見ているだけであれば可愛いけれども、当然シカによる被害もあると思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/cc09b2b8f8c40fd6d8889ba294a4979d07bb8341,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]