台湾最大野党・国民党の鄭麗文主席は、今年4月に中国を訪問し、習近平国家主席と10年ぶりに国民党トップとの会談を実現した。この訪中の主目的は、台湾海峡の緊張状態を緩和し、平和的な対話の可能性を模索すること。会談では、習氏から細やかな配慮や「ひとつの中国」の立場に基づく対話姿勢が示されたが、武力統一についての明言は避けられた。一方、鄭主席も台湾独立に反対する立場を強調しつつ、中国との平和関係構築の重要性を訴えた。また、6月にはアメリカ訪問を予定し、台湾独立に反対する国際的支持を求める姿勢を示した。高まる台湾世論の反発や中国統一に対する抵抗の中、両岸の平和維持を如何に実現するかが大きな論点として浮上している。

台湾海峡の平和維持という鄭麗文主席の主張には一見、立派な理念が感じられます。
しかし、その背後にある根本的な問題に目を向けなければなりません。現状、台湾独立に関する世論調査では約6割が「平和統一」に否定的であるにも関わらず、鄭主席は「台湾独立反対」という立場を基盤に中国との対話を進めようとしています。そして、このアプローチが台湾社会における民意とかけ離れている点に問題があります。

まず、台湾独立や現状維持に向けた議論の余地を縮小する固定化した「ひとつの中国政策」は、台湾住民の民主的自己決定権を軽視しているとも言えるでしょう。さらに、中国側の「平和的統一」という言葉は美辞麗句である一方、その裏で依然として軍事的圧力が強調される事実を無視することはできません。

では、改善の道はどこにあるのか。1つ目に、台湾住民の意見をより広く汲み取るプロセスを国際社会を巻き込んだ形で構築するべきです。2つ目に、中国との対話において、軍事的威圧の恒久的廃止を前提条件として設定する強い姿勢が求められます。最後に、国際社会との連携を強化し、台湾の安全保障と経済的自立性の強化を同時に進行させる中立的立場を確保することが重要です。

平和を貫く長期的戦略とは、妥協の上でのみ成立するのではなく、住民の尊厳と安心を守る姿勢によって成立します。この新たな平和構築の形こそ、台湾の未来に求められる真の選択肢といえるでしょう。

ネットからのコメント
1、香港の時も同じスタンス。 最初は相手の主張を聞くふりをして、いざ統一すれば手のひら返し。 そして中共の思いのままに押さえつける。台湾与党は、それを知っているから統一などする気は無いのです。野党のトップの曖昧なコメントは中共の宣伝役としか思えない。何処の野党も同じ様だが。。どだい民主主義と独裁共産主義とでは相まみれないと言う事です。
2、民進党も国民党も基本「現状維持」です。そして台湾の人達の大半も「現状維持」を支持してます。平たく言えば、中国の専制主義の中に組み込まれるのは絶対に嫌。でも、中国を刺激して戦争になるのも嫌。その中で中国に強く出て、ものを言った方が中国に取り込まれることはない というのが、民進党。中国共産党の党是が台湾統一で、気を許したら武力で統一されてしまうというのが民進党。中国とは経済的なつながりを維持して、軍事的な圧力を減らしてもらいましょう。というのが、国民党。要は中国を信じて、話し合えば、武力で統一なんて、流石にしないだろうといのが国民党。「間違っても、中国に統一なんて願いさげです」というのは両党とも同じ。
いずれにしても、選ぶのは台湾の有権者。中国にはない選挙で選ばれます。71%の投票率が物語る。日本は54%。もっと投票率は上げないと。
3、> みなさんが両岸の間でいつでも軍事衝突が発生するかもしれないと思い始めましたそれは日本でも同じです。なので先週4連休が貰えたので台湾を旅行してきました。雨予報だったのに、完全に晴れて良かったのと、過ごしやすい気温で凄く楽しかった。マンゴー雪花氷も食べれましたしね。日本から3時間ちょいと近く、ご飯も美味しくて人も優しくてますます好きになりましたね。まだまだ食べてない台湾を代表する料理はいっぱいあるからまた行きたい。でも中国の一部になっちゃたらそれもできなくなる。
4、国民党が中華民国を継承していると主張して、中国への返り咲きを考えたいとの主張は歴史的に理解できますが、大陸側の一つの中国とは意味が違うと思います。もちろんそれも承知の上で、訪中時に、帝国主義に切り裂かれたなどと日本の台湾統治批判をしてみせたのでしょうけど。そう言いながら、日本は台湾にとってはとても大事で私も将来、日本を訪問する機会を楽しみにしています、と述べて見せるとは信用を置けない方であるとの印象です。
インタビューするならその辺をもっと突っ込んでみてもらいたかったですね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/945b3d8be123296876f9a6dea99e448e98205118,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]