【事件概要】

2025年8月7日、日本会議の谷口智彦会長は、15日に開催される「全国戦没者追悼式」における石破茂首相の式辞に「反省」や「謝罪」の言葉が含まれる可能性について、強い懸念を表明した。谷口氏は、戦後の和解の努力を振り返りながら、「反省」という言葉が先人の営みを軽視するものになると主張。「御霊にも反省を迫るのか」と疑問を呈し、式典本旨の逸脱であり不徳と指摘した。

さらに石破首相の資質についても疑問を呈し、式辞の政治的利用を批判した。

【コメント】

追悼の式辞において「反省」や「謝罪」の言葉を挿れることに対し、「御霊に反省を迫るのか」との疑問は、論理のすり替えに他ならない。国家の指導者が過去の戦争に対し反省を述べるのは、先人の尊厳を損なう行為ではなく、その痛みを繰り返さぬという未来への誓いである。

本質的な問題は、戦争責任の所在とそれをどう語るかに関する歴史認識の乖離だ。過去に与えた損害への謝意を示すことが、なぜ政治目的の利用とされるのか。この論法は、戦没者を道具化しているのはむしろ誰かを逆に問い返すべきだ。

解決策としては、①式辞に関する方針と文言を歴史専門家や遺族代表と共有し透明化すること、②戦争責任と慰霊の役割を区別するガイドラインの策定、③歴代首相の式辞を分析・継承する仕組みの構築が必要だ。

戦争の犠牲者を本当に敬うとは、彼らの命を奪った過ちを正面から見据えることに他ならない。反省なき慰霊は、ただの忘却にすぎない。

ネットからのコメント

1、戦後生まれが多数を占めるようになった現在、戦前の過ちを教訓にしなくてはならないが、反省や謝罪はもう要らない。８０年間も謝罪や反省をしてもまだ足りないという国が隣にあります。戦争に全く関与しなかった世代に反省や謝罪を言われても屈辱でしかない。大事なことは国際間の紛争の解決に戦争は絶対駄目だという事を教訓として世界に発信すべきである。

2、彼はクリスチャンだと言う事ですが、キリスト教の世界観だけで日本の歴史を評価し思考するのはちょっと違うかな？と思います。日本国の首相として振る舞うのなら、個人的信念や信仰する宗教や宗派に影響されないで欲しいが、多分彼には無理だろう。結局、そのつけは国民が払わされるのですね。

3、石破総理はこの事に強くこだわって選挙で3回立ち続けに大敗しても総理の座にしがみ付いているのでしょうか？石破総理の談話によく分からない期待をしている日本国民はそれ程多くはないと思うのですが、、、過去のご自分の発言をしっかりと思い出して頂いてご自分の進退をきちんと考える時だと思います。

4、戦後賠償はまだ終わらないの？ここまでくると負の遺産になり、未来の人に対して逆に悪いとは思わないのかな？確かに戦争はしましたが、負けてからボロボロにされ、罪は償ったと思いますが？因みに第一次世界大戦でドイツを追い込み過ぎて、第二次世界大戦が発生したのを知らないのでしょうか？