事件概要：2025年7月31日、中国江蘇省蘇州市の地下鉄駅構内で、日本人女性が何者かに石のようなもので殴られ負傷する事件が発生した。女性は子供を連れており、命に別状はなかったが負傷し、子供には怪我がなかった。事件の翌日、8月1日には中国公安当局から容疑者の確保が伝えられた。この事件は、昨年6月に発生した日本人母子の切り付け事件や、9月の広東省での日本人男子児童殺害事件と並ぶものであり、再発防止と邦人の安全確保が求められている。

コメント：このような暴力事件が続く中、我々が最も懸念すべきは、事件の背景にある社会の脆弱性であり、さらに類似事件の再発を防ぐための対策が不可欠だということです。現地当局の迅速な対応に感謝しつつも、事件発生のリスクが高まる現状に対して、政府の責任は決して軽んじられるべきではありません。

まず、海外で暮らす邦人の安全は、国家の最優先事項であるべきです。具体的には、日本大使館の支援強化、現地警察との連携強化、そして危険が予測される地域に対する警戒措置の徹底が必要です。特に過去に発生した事件を反映させたセキュリティ対策の強化が急務です。現地の安全情報をリアルタイムで更新し、邦人に適切な指導を行うことで、同様の被害者を出さないようにしなければなりません。

こうした事件は、決して一過性の問題ではなく、邦人が安心して暮らせる環境づくりに向けて、全力で取り組まなければならない時期に来ていると強く感じます。

ネットからのコメント

1、また中国で日本人が襲われる事件が起きてしまった。昨年も同様の事件が起きており、もはや偶発的とは思えません。厳正な処罰を申し入れるだけでは何も変わらないし、それだけで済む話じゃない。政府の対応は頼りないにもほどがある。そんな及び腰では邦人の命は守れません。現地の日本人家族はどれだけ不安な気持ちで生活しているか。再発防止のために、もっと毅然とした態度で中国政府に働きかけるべきではないでしょうか。政府はもっと強い姿勢で中国側に安全対策を求めてほしい。

2、仕方ないのかもしれないがいつもの遺憾砲と違いは感じられない。日本人が目の敵にされるのは歴史的背景や中国当局の日本への態度などが背景となり、中国人が日本人を狙うことに正当性を与えてしまっているからではないか。そうであるならば、単なる厳正な処罰を求めても根本的な解決にならないし、中国政府としてはむしろいつもの事くらいにしか思われない。これまでの対応の積み重ねが今を招いていることを真摯に受け止め、日本政府の予想の付くような反撃程度では在留邦人を守れない段階にきていることを認識すべきだと思う。

3、ことばだけ強く求める必要ないのでは？彼等に言っても中国の法律をあげつらえて聞かないか更にねじ曲げられるだけですし。粛々と中国人の入国の厳正化、それこそ輸入品の関税増額、土地売買の厳正化等々対応される方が良いと思いますけどね。値上げはマイナスイメージですががそういった明確な意思表示の方が歓迎されるのでは？

4、こうした邦人への暴力事件が繰り返されているのに、外交的な抗議も「丁寧な申し入れ」にとどまり、結果的に何も変わらない。これはまさに“親中の岩屋外務大臣”が築いてきた対中姿勢の「成果」そのものではないでしょうか。毅然とした態度を取らず、関係重視ばかりを優先したツケが、安全すら守れない事態を招いています。外交という名の妥協の連続で、日本人が理不尽な暴力に晒される現状は、到底許されるものではありません。