ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、タス通信のインタビューで、もし台湾有事が発生した場合にはロシアが中国を支持することを表明しました。この立場は、中露善隣友好協力条約に明記されている国家統一と領土保全の問題に関する相互支持の原則に基づいています。この条約は2001年に締結され、2021年に延長され、安全保障を含む幅広い協力を定めています。

台湾については「中国の不可分の一部」として、ロシアが台湾独立に反対することが記されています。また、日本に対しては、防衛費の増額を背景に「軍事化の加速」と地域の安定に悪影響を与えると非難しました。

ラブロフ外相の発言は、一部の国の軍事政策や地域の安全保障に対する不安を示しています。特に、日本の防衛費増額や軍事化についての指摘は根強い懸念を表しています。この状況は、地域の平和を守りつつ、外交関係と国際協力を見直す必要性を浮き彫りにしています。まず、各国は対話を通じて信頼醸成を進め、軍事的緊張を緩和することが求められます。次に、透明性のある情報公開と協議を通じて、誤解や誤情報を避ける努力が重要です。さらに、多国間協力を強化し、地域の安定を図るために包括的な戦略を再構築することが不可欠です。

各国は、一方的な軍事増強がもたらすリスクを認識し、地域全体の持続可能な平和を目指すための取り組みを進める責任があります。これにより、より良い未来を築くための道が開かれることでしょう。

ネットからのコメント

1、極めて踏み込んだシグナルです。台湾有事はもはや中台間の問題ではなく、露中という修正主義国家が連動し、力による現状変更を正当化する構図が明確になりました。これは日本にとって、現実的かつ切迫した安全保障上の脅威です。仮に台湾有事が発生し、日本が尖閣諸島対応に追われている最中、北朝鮮が弾道ミサイルや限定的軍事行動で圧力をかけてきた場合、日本単独で同時多正面の事態に対処するのは極めて困難です。南西、台湾海峡、朝鮮半島という三正面リスクは、もはや机上の空論ではありません。抑止力の綻びは、必ず突かれます。日本は起きてから考える姿勢を捨て、事前に抑止を完成させなければなりません。日米同盟を基軸としつつ、共に露の抑えとして英国との安全保障連携は不可欠です。日英同盟的な枠組みは、インド太平洋と欧州を結び、中露の同時連携を牽制する戦略的意味を持ちます。

平和を守るのは、祈りではなく備えです。

2、台湾問題は、中国と台湾が双方納得したうえで、平和的に解決されるべきです。武力衝突によって台湾統一を進めることは、地域の安定を大きく損なうだけでなく、国際社会にも深刻な影響を及ぼしますので決してあってはなりません。対話と外交努力を重ね、当事者同士が合意に至る道を模索すべきであり、ロシアも介入するべきではないと思います。

3、日本が防衛費を増額し危険だからと言う名目で侵攻の可能性あり。年始からの北方四島周辺での軍事演習といい、今回の発言等を考えると警戒する必要がある。まぁ楽観的に考えればウクライナに苦戦して、まともな軍備など相当不足している中、海を越えての侵攻のは厳しいだろうけど。

4、台湾に対して独立って言うのが、すごく違和感あるんですよねだって中華人民共和国が台湾を統治した事は一度もないし、中華民国は中華人民共和国の統治下から発生したわけではないむしろ逆で、中国共産党が中華民国の統治下から独立して中華人民共和国を作ったわけでしょ？だったら独立派は中華人民共和国だし、一つの中国って言うならば中華民国に大陸の統治権を渡せば？って思いますよまあ、中華人民共和国が中華民国から独立を成功させたと言うのは認識ありますけどね台湾に対する言いがかりは、とても正当とは思えませんよね