岡山市東区で行われた国重要無形民俗文化財に指定される「西大寺会陽」(裸祭り)で、参加者の男性3人が意識不明の重体となる事故が発生しました。事故発生日は2月21日。イベントでは、参加者が「宝木」を奪い合う場面で混乱が発生したとの可能性が指摘されています。その後、2月25日に一人の男性が意識を回復したことが確認され、搬送先の病院から警察へ報告がありました。しかし、残りの2名は依然として意識不明の状態が続いています。本祭りは500年以上の歴史を誇り、地域の春を告げる象徴的な行事とされていますが、2007年にも死亡事故が発生しており、安全面での課題が浮き彫りになっています。

500年以上続く伝統行事の魅力を強調しつつ、人命に関わる事故が繰り返されている現実は痛ましいと言わざるを得ません。この状況は明らかに「伝統対安全」という構図に起因しており、イベントの管理体制や危機管理能力が不十分であることが問題です。
まず、安全性向上に向けた以下の措置が喫緊の課題です。(1)観客と参加者の人数制限およびエリアの分離、(2)祭り形態の一部を現代安全基準に合った形で見直す、(3)緊急医療態勢の強化と対応計画作成。文化遺産として保護すべき価値を持つ一方で「人命軽視」と取られかねない現状は変革が求められます。本当の意味で文化と命を守るために、運営側には柔軟かつ果敢な対応が必要であり、それこそが伝統の未来を守る唯一の道です。
ネットからのコメント
1、伝統行事の中に伝統を守ること自体が目的になっているものが散見される。今回のケースの様に安全対策が十分でなかった様なケースもあり、被害を被った方だけの責任ではないし、責任にしてはいけない。中止とまではいかないにしても、怪我のリスクを伴う場合には、やり方をアップデートする必要はあると思う。いずれにせよ、残りのお二人も意識不明の状態から早く回復されることを願いたい。
2、「宝木」を手にした人に「福」をもたらすものだというが、人命が関わる事故を起こしてしまっては「福」をもたらすと言えるのだろうか。
地域の「祭」は「神事」である一方、エネルギーがありあまる若者の「ストレス発散」という意味合いも強い大切な行事なので衰退してほしくはないが、「祭」が観光化した現代では、運営の見直しが必要になってくると思う。
3、まずは1人だけですが回復して良かったです!他の2人も無事回復することを願ってます!来年からは是非とも人数制限などの安全策を講じて開催していただきたいと思います!
4、西大寺会陽は伝統行事とはいえ、重大事故が繰り返されている現実を直視すべきです。西大寺観音院で多数が密集し激しく押し合う構造自体が高リスクであり、「自己責任」で済ませるのは無理があります。事故が起これば救急救命士や警察、医療機関が総動員され、その人件費や医療費の多くは公費、すなわち税金で賄われます。本来は地域医療や住民サービスに充てられるべき資源が、予見可能な危険行事の対応に振り向けられる点は看過できません。伝統の名の下に公的負担を当然視するのではなく、規模縮小や実施方法の抜本的見直しを含めた議論が不可欠です。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/be57de4d3edea224daf97de6b87176b87314bc60,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]