7月17日までの国会会期中に最終的なルートを決定する予定の北陸新幹線延伸整備において、国交省の五十嵐徹人鉄道局長が自民党中心の決起集会で「B/C(費用対効果)が全てではない」と発言。この発言に維新の議員が反発し、謝罪を求め与党PTの議論への参加を一時見合わせる事態となった。最終的に五十嵐局長が14日に謝罪したが、維新側は発言内容を「条件軽視」として問題視。新幹線整備の議論の中で、費用対効果と政治的判断の優先度に軋轢が生じている。

この問題は、新幹線整備という国家的プロジェクトにおいて、公平性・透明性への疑念が生じたことが根本にあります。五十嵐局長の「B/Cだけで決まるなら政治はいらない」という発言は、公共事業における合理的な判断原則を軽視しているように受け取れる内容であり、こうした姿勢が国民の信頼を損ねるのは明白です。
国家予算が投入される大型インフラ事業では、費用対効果分析が示す客観的データこそが最も重要な基準であるべきであり、この種の発言が生じた背景には、透明性や政治的介入を防ぐための制度的仕組みが不十分であることが伺えます。
今回のプロセスに独立した第三者機関を設置し、費用対効果や環境影響を含む慎重な評価を実施すべきです。公開討論を通じて、国民に透明性を保証し、市民参加型の意見交換の場を設けるべきです。公共投資のガイドラインを明確化し、強化した法的枠組みを導入することで、主観的判断を排除する必要があります。インフラ整備の成功は、国民に正当性を理解・支持されてこそ実現します。一部の政治的な意図が優先されれば、国家の未来を担う重要なプロジェクトが歪められるリスクを高めるだけです。この機会に、利害を超えた抜本的な制度改善に着手すべきではないでしょうか。
ネットからのコメント
1、意外な印象を受けた。「B/Cだけで決まるなら政治はいらない」は、そう間違いとも言えないし。ただ日本の今後がそう成長も期待できない中、社会保障制度ですら危ういのに、未だに昭和時代のように国土開発することが本当によいかは、もう少し議論があって良いと思います。
2、あきれた鉄道局長だね。小浜ルートは京都市内の地下ルートが暗礁に乗り上げ行き詰まっている。計画を維持しても開業の見通しが立たない。張本人が口にしたように費用対効果も悪すぎる。だからルート見直しの議論になったわけで、既定計画ルート一択に誘導することは、所管局長とはいえ、否、所管局長であるが故にあってはならないことだ。
3、新幹線は数兆円の税金が動く大事業。だからこそ、客観的なデータを見て冷静に決めるべきだと思います。それなのに国交省のトップが「政治はいらない」「結論は決まっている」と言ってしまったのは大問題です。これでは最初からルートが決まっていて、議論は形だけだったと思われても仕方ありません。謝罪したから終わりではなく、本当に中立なデータを出しているのかという不信感が残ります。自民党と維新で意見が違うのは分かりますが、政治家や官僚のメンツ争いで議論が遅れるのは困ります。建設費もどんどん上がっている中で、どのルートが一番国民のためになるのか。感情論ではなく、ちゃんとした数字をもとに納得できる説明をしてほしいです。
4、局長も集会の場を盛り上げようとして、サービス精神が裏目に出ちゃったんだろうね。確かに立場を考えれば不用意な発言だったかもしれないけど、わざわざ公開謝罪まで追い込むのは正直「大人気ない」と感じてしまう。政治家なら、もっと本質的な議論で力を発揮してほしい。重箱の隅をつつくようなパフォーマンスより、電話一本で「今後は気をつけて」で済む話じゃないかな。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/96f72e53fe6b0b42ea65f5275461f63b90d8c6b6,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]