事件概要：近年、職場でZ世代（20代前半）とミドル世代（35歳以上）の間に深刻な分断が生じている。Z世代は「個性の尊重」や「丁寧な指導」を求め、逆にミドル世代は「鍛え合う職場」や「厳しい指導」を理想としており、この価値観の違いが衝突を生んでいる。リクルートマネジメントソリューションズの調査では、Z世代の理想の職場環境は個性を尊重し、助け合うものであり、上司は丁寧に指導し、よいことをほめる存在であると考えている。

一方、ミドル世代は部下への厳しい指導を好み、社会人としての成長には鍛え合う環境が必要だと考えている。この世代間ギャップが進行し、Z世代に対する不満がミドル世代に向かっており、初任給の引き上げによってその不満はさらに強まっている。

コメント：職場での世代間ギャップは、単なる個々の価値観の違いだけでなく、企業の運営や育成方針に大きな影響を与える問題です。現在の状況は、Z世代の個性や柔軟性を尊重する一方で、ミドル世代が長年培ってきた経験と成果主義の価値観との摩擦を生んでいます。こうした対立が続けば、企業内の雰囲気が悪化し、社員同士の協力が困難になります。解決策としては、まず、世代間の対話を促進し、価値観の違いを理解し合うことが重要です。また、Z世代に対しても、目的意識を持たせるために仕事の意義や成長の可能性を伝え、ミドル世代には柔軟な指導法を提供することで、両者のバランスを取ることが求められます。

さらに、報酬制度の見直しが必要であり、年齢や経験に応じた公平な評価と待遇の調整が、社員の不満を解消する鍵となるでしょう。

ネットからのコメント

1、世代のギャップはあるから指導の仕方やアプローチの仕方などについては変えた方が良いと思うけど、指導とはなんたるものかの本質についてはいつの時代も変わらないと思う。自分は就職氷河期世代だけど、これ本当に自分が悪いの？とか理不尽すぎる！と思ったことは何度もある。だけど、上の命令だからとガマンすれば何とかなるで済ませてきただけ。「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」は80年以上前の言葉だけど、これは今でも通じるし今後も通じると思う。

2、十数年前までは就職難の時代が長く続き、新入社員は雑な扱いをされてきた。会社は平然と「嫌なら辞めろ、代わりはいくらでも居る」と吐き捨てていた。指導や教育なんて無かった。「仕事は見て盗め」と言われていた。聞けば「自分で考えろ」聞かなければ「勝手にするな」とダブルバインド。理不尽そのものだった。サービス残業やサービス出勤は当たり前で、有給休暇なんて取れなかった。

それに比べて近年の新入社員は手取り足取り懇切丁寧に仕事を教えてもらえる。新入社員を怒る叱るだなんてもってのほか。有給休暇も使い放題。謎の体調不良で長期休職する新入社員も多い。既存のベテラン社員は相変わらずラクができるわけでもなく、新入社員の尻拭いをさせられる。近年の新入社員の甘やかされっぷりには見ていてほんとうに頭に来る。人生返してほしいと思う。自分は新入社員とは距離をおいている。当たり屋みたいなことをされたら困るし。

3、＞仕事を指示する場合もなぜそれをやるのかという納得感が大事であり、これは仕事の本質でしょう。Z世代かどうかは関係ない。なぜそれをやるのか目的がわかれば都度都度指示せずとも考えてもらえる。そして今やってることが目的に照らして正しいのか内省、確認のきっかけにもなる。指導する側はそこをきちんと教えないと指示待ち社員が量産されることになる。

4、勝手にやめたいなら辞めさして、代わりに中年を同じ給料で雇えばいいと思う。結果、できる子だけ残る残らない残れなかったのは、社会的にできない大人として烙印を押されるという厳しさを感じさせてはいかがか？かなり偏って尖った意見ですけど