「ジャポニカ学習帳」が2025年11月に大幅リニューアルを実施します。発売は1970年で、これまで表紙には昆虫や花の写真を使用してきましたが、今回はイラストデザインに変更されます。イラストは「共生」をテーマにしたもので、花と昆虫が共に生きる様子を描き、子どもたちに自然への興味を深めさせることを狙いとしています。
また、教科ごとの色分けがされ、国語は赤、算数は青といった色分けで直感的な使用を促進します。リニューアルには2年の検討と3年の制作がかかり、シンボルカラーである緑は「新しいジャポニカグリーン」として進化します。現代風にアップデートされた読み物付録にも注目。リニューアルの背景には、子どもたちの学びをより良くサポートしたいという思いが込められています。
「ジャポニカ学習帳」の表紙が写真からイラストに変更されることに対し、一部のユーザーは驚きや寂しさを感じているようです。しかし、この変更はただのデザイン刷新にとどまらず、教育方針の大きな転換を示唆しています。単なる見た目の問題ではなく、詰め込み教育から発想を育む教育への移行が進行中であることを考えると、従来の方法では時代に取り残されてしまう恐れがあるのも事実です。
問題の本質は、過去の成功体験にしがみつき、現代教育のニーズに応えられない点にあります。子どもたちが自然や共生を学ぶために、視覚的に親しみやすいアートを採用することは賢明ですが、過去の積み重ねが否定される形になったことが寂しく感じる人々の心情も理解すべきです。また、教科別の色分けが一見便利に見える反面、学びの枠を狭め、個々の興味を無視した統一的な押しつけに感じることもあります。
解決策としては、教育の方向転換を進めつつも、過去の価値観や伝統も尊重するバランスを取ることが重要です。例えば、写真の代わりにイラストと写真を組み合わせる、子どもたちが自ら選ぶ自由を与えるような仕組みを導入するなどの工夫が考えられます。また、個々の学びに多様性を持たせるため、教科ごとのカラー分けも柔軟性を持たせるべきです。
子どもたちの学びを支えるためには、進化だけでなく、過去の経験を反映させる知恵も必要です。
ネットからのコメント
1、少し前に富山の写真家の方の撮った風景画のジャポニカ学習帳が素敵だな、って思っていたのですが、イラストなら人気キャラクターの書いてあるノートに負けてしまいそう 虫が不人気なら、日本の素敵な風景写真でもよかった気がします
2、子どもの頃から虫が苦手でしたが、ジャポニカのノートはこういうものだからと思って使ってましたよ。嫌々とかではなくて、毎日使っていれば見慣れますから(本物は苦手なままですが)。売り上げが落ちているならそこは商売なので仕方ないですが、ジャポニカの特色が失われた感じがして寂しいですね。
3、今は虫の写真が生理的に無理 ってユーザーも多いらしいので これも時代の流れなんでしょうけど 少し寂しいとは思います。
4、リアルな虫がダメだから植物の絵、という理屈はわかるんですがイラストに変えるのはなんというか、時代の流れですかね?写真をあえて使う差別化、ジャポニカの良さを生かしてほしかったですね。図鑑を見ているような感じになりますし、理科に興味を持つ子どもも居たかと思います。 ノートとか、文具店にあるコクヨやマルマンなどのメーカ品もあるし、イオンのPB(ベストプライス?)、クラフト調の無印、ダイソーでも2冊セットで売っていますよ。写真が有るのはジャポニカ、というイメージが強かったので、寂しいという気持ちです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/4db81a88e755577a7d699487d843fbf2afed12e8,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]