福島第一原発事故により、緊急冷却が必要となった原子炉建屋内の使用済み核燃料。その冷却のために国内外の建設会社から提供された「キリン」や「ゾウ」と呼ばれる50メートル超のアームを持つコンクリートポンプ車6台が活躍。水素爆発を起こした1、3、4号機に注水対応を行い、さらなる災害の拡大回避へ貢献した。しかし廃炉作業の進展に伴い、その役割は縮小。現在も一部点検が続けられるものの、将来的な解体が予測され活用方針が議論されている。

東電は結果として厳しい状況を乗り切り、災害防止の転機となったと評価しているが、原子力災害への長期対応策の模索が課題として浮上している。
この問題には批判型で対応します。
原発事故時に活躍したコンクリートポンプ車「キリン」の役割縮小は、廃炉作業進展の証と捉える一方、原子力災害への根本的な備えとして不可欠な検証が不足している点を鋭く指摘します。
現状、「緊急時の対応に厚みを持たせる」と東電は発言していますが、具体的な活用策を示せていないことに失望を覚えます。廃炉に進展があるとはいえ、放射性物質リスクや非常事態への備えは未解決な課題です。
根本の問題は原発災害時の対応インフラが、事後対策の範囲にとどまっている点です。放射能汚染が招く被害の広範性を考えると、危機回避に頼る設備が個別提供と運用のみに依存するのは深刻な制度的欠陥です。そして、国の責任で整備されるべき管理基盤が長期的な観点を欠いているのではないか、という問題意識も拭えません。
その解決策として、以下に具体的な提案を示します。まず、全国規模の元対応車両類似インフラ整備と訓練を行うこと。次に、他国の災害対応車両や原子力インフラの活用実例を通じた共同開発の推進。そして、東電及び国主導での災害対応の法整備強化です。
これほど生命に直結する事故を経験しながらも、十分な防災策が整備されたと断じられない現実は悲しむべきことです。進化した技術を活かせず、過去の教訓さえ風化させる経済優先事情に対し我々は目を光らせ続けるべきです。
ネットからのコメント
1、確かあの時は東京の消防の車輌が出て行ったが高さが足りなくてこれらのコンクリートポンプ車が活躍したんじゃなかったですかね。本当にあの原発事故の際は現場の職員や協力会社の人たちや警察消防、これらの車を提供した建設会社の人たち、後方で支援にあたった人たち、日本中の人たちが日本を救おうと頑張ったんですよね、これらの方々に本当に心からの敬意を表します。
2、原発事故というと原子炉や政治の話ばかり注目されがちだが、危機を食い止めたのが建設現場のコンクリートポンプ車だったという事実はもっと知られてもいいと思う。本来はコンクリートを送る機械が、燃料プールへの注水という命綱の役割を果たした。極限状態では、こうした現場の技術や機転が最後の防波堤になるのだと改めて感じる。
3、>>50メートル超あるアームを生き物のように動かして水を掛ける様子から「キリン」「ゾウ」などと呼ばれた車両。F1の事故に際し、中国湖南省の三一重工からも当時世界最長級の71mのコンクリートポンプ車が無償提供されました。
その免税通関に少し関わったのですが、港からF1までの輸送も大変だったと記憶しています。残念ながら溶融炉の温度上昇が早くて、こうしたキリンたちの力を以てしても炉心溶融を防ぐことは出来ませんでしたが、当時世界各地から支援の申し出が相次いだことを忘れてはならないと思います。
4、当時、全然離れて被災地以外に居た私も原発の恐怖を感じたのを覚えています。これに協力を申し出たのは確か三重の業者さんじゃなかったかなと記憶しています。本当に勇敢な協力だったと思います。そのような人が日本人にいたことが誇りに感じます。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/f43d4de9706f076bfca4ffa264a8a639ba52f3fa,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]