埼玉県に住む黒木さん夫妻は、子宮がんにより子宮を摘出した妻・優美さんの妊娠不可能な診断を受け、国内での不妊治療が不可能となってから海外での代理出産を決断しました。夫妻はジョージアで代理母を見つけ、国内で保存されていた受精卵を移送しましたが、受精卵の適合性や高額な費用、そして法的手続きに苦労しました。国内では代理出産を禁止する内容を含む法律案が話題となり、夫妻は自分たちの選択が否定されるような社会的な矛盾を感じていました。それでも、夫妻はエコー動画を見守りながら出産予定日の5月を待ち望んでいます。

この夫婦が直面した困難から分かるのは、日本の不十分な生殖補助医療制度がもたらす深刻な課題です。病気や医療の限界によって自然妊娠が不可能な状況にある人々にとって、代理出産は「選びたくて選んだ道」ではありません。
にもかかわらず、国内では代理出産に対する法整備が遅れ、法的グレーゾーンや世論の偏見が当事者にさらなる苦悩を与えています。

問題の根本には、制度の欠如と、それを補完するための議論と検討が一向に進まない社会の停滞が横たわっています。倫理観の整合性や女性の権利、子供の安全など、多角的な視点で政策を築くことが急務です。現状では、制度の欠如が夫婦や代理母双方に不安定さと負担を強いているだけでなく、結果的に資金力に依存した医療ツーリズムを助長し、社会的格差を広げているとも言えます。

まず求められるのは、倫理委員会や専門家が本格的な議論を促し、透明性と公正性を持つ基準を国内で整えることです。
また、当事者の声を立法プロセスに反映させる仕組みや、少なくとも国外での代理出産に際する手続きを円滑化するための国際的外交協力も考慮すべきです。

夫婦が追い求めたのは「未来を諦めない選択肢」でした。本来、それを支えるのが社会や制度の役割であり、それを放棄するなら不作為の罪とすら言えます。この子が無事に生まれ、社会の一員となった時、自らの存在が否定された非人道的な制度のままでは未来の希望を閉ざしてしまうことにもなりかねません。明らかに、この現状は是正が必要です。







ネットからのコメント
1、出産は妊婦さんの命にかかわることがあるんだよね。もし、託した人が出産のために命を落としたら…と思うとやはり、倫理的に認められるべきではないと思ってしまう。やはり、女性の貧困につけこんでるビジネスには違いないんじゃないでしょうか。自分の経験上、養子もかわいいです。暮らしてるうちに、錯覚ですが、自分達に似てくる気もしてます。
2、もし、障害がある子が生まれても卵子と精子が親なので代理出産の方には何も問題がないとは思いますが、妊娠中のトラブル、出産時におけるトラブルで障害を得ることになっても受け入れる覚悟はできているのか。それはとても重要だと感じます。自分で産んだ我が子でさえ、この障害を受け入れるのは並大抵の努力じゃないですからね。
3、一部の国で代理出産が可能なのは、それが高額ビジネスになり得るから。誰が知りもしない赤の他人の子どもを体内で育てようと思うか。それが金になるからに他ならない。一種の人身売買であることは理解してもらいたい。誰かの人生を長時間奪い、下手をすれば命すら奪いかねないリスクも生じる行為であることを。
金さえ積めばそれが出来てしまう倫理観の危うさを。だから多くの国では禁止されているのだということを。
4、子どもがほしい気持ちは理解するけれど、私はやっぱり代理出産には抵抗があります。女性の資源化であり、貧困女性の搾取だと思うから。批判覚悟できついことをいうと、東南アジアで女の子買ってるおじさんたちと何が違うの?って思ってしまう。そして、私は出産経験があるからこそ強く感じることですが、自分の子どもを望むときに賭けていいのは自分と夫の命だけ。他人の命を賭けちゃいけないと思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/6d772db3ad37dab939650fe6f4c5ee615862d7f5,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]