300字以内の事件概要:
政府は認知症や判断能力が不十分な人を支援する成年後見制度の問題点を解消するため、終身制を廃止する民法改正案を3日に閣議決定した。既存の「後見」「保佐」「補助」の3類型を症状が軽い人向けの「補助」に一元化し、本人の同意と必要性を基に家裁が支援内容を決定する仕組みに変更。望まない日常財産管理を強制される問題や後見人の権限の強さへの批判を受け、制度終了の申し立てを可能にし、担当者には年1回の報告を義務付ける。また、ニーズに応じた「オーダーメード型」とする変更のほか、デジタル遺言の創設も計画。これは高齢化の進展への対応策でもある。

コメント:
成年後見制度の改正は、長年の課題である利用者の意思を軽視し、後見人に過剰な権限を付与する現状を改める一歩だ。
問題の本質は、画一的制度と手続きの煩雑さに起因する使い勝手の悪さであり、多くの家庭でこれは大きなストレスとなっていた。オーダーメード型の導入は、より柔軟な対応を実現する可能性がある一方、デジタル遺言など新機能の悪用を防ぐためには、執行プロセスへの厳密な監視が必要だ。さらに改善を推進するには、家裁の判断基準の透明性確保、約束の履行を監督する独立機関の設置、そして利用者や専門家の意見交換の場を設けるべきだ。この改正は制度が「個人を守る盾」であるべきという価値観を再確認する機会ともいえる。真の安全を実現するには議論を深める必要があり、国民の声をより広く聞き取る姿勢が求められる。
ネットからのコメント
1、以前祖母の成年後見人をやった経験があるが、結構大変な仕事。まず家裁への申請は司法書士使わないとキツイ。受理されたら、毎月施設での面会、金銭類管理等。なくなったら不動産処分、親族への財産分与…。亡くなったら後見人終了の手続きを再び家裁で。会社員しながら、かなり面倒くさい仕事だった。
2、今回の見直しはかなり現実的だと思う。
これまでの成年後見は「一度使うと最後まで」という重さがネックで、本来必要な人ほど使いにくい制度だった。遺産手続きのためだけに使ったのに、その後もずっと財産管理を任せ続けるのは確かに過剰。オーダーメード型にして必要な範囲だけ支援する仕組みは、本人の意思尊重という点でも筋が通っている。利用ハードルも下がるはず。ただ一方で、柔軟にするほど運用の難しさは増える。誰がどこまで関与するのか、判断のばらつきやトラブルが増えないかは気になるところ。制度としては前進だが、結局は現場の運用次第で良くも悪くもなる典型的な改革だと思う。
3、弁護士後見人問題が後を絶たず、弁護士を裁判所が指名したら弁護士費用で破産、本人がお金が必要になっても弁護士に細かく聞かれて必要な時に困る事案が枚挙に暇からないなどの、誰が受けてもプラスにならない。生きていくことの難しさを投げかけています。
4、成年後見人は、本人の代わりに何でもできるからとても便利だ。母親が寝たきり状態になり成年後見人になったことがあるが、役所・銀行などで「ご本人以外ダメです」と言われても、「成年後見人です」と言えば「それなら手続できます」と何でもできるようになる。
ただし、不動産売買のような重要な取引は家庭裁判所の許可が必要だし、定期的に家庭裁判所に収支などの報告をしないといけないのも面倒だ。しかしだからといって「成年後見人をやめたい」というわけにはいかない。成年後見制度は、「家族の利便性を高めること」が目的ではなく、「民事的な意思能力がない人を保護すること」が目的だからだ。制度の利用を検討している人は、「いったん利用したらやめられない」ということも理解したうえで判断すべき。なお、成年後見人が本人の財産を着服する事例が少なくない。その場合は横領罪などに問われることになる。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/0101bf989e051d41024e700ec44dd1ea294d8fff,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]