7月18日午後1時過ぎ、山梨県小菅村の砂防ダムで、擁壁工事の現地調査をしていた神奈川県横浜市の会社員・丸山明廣さん(74)が、ダム外側の擁壁から約30メートル下の河原へ滑落した。消防と警察が駆けつけたが、その場で死亡が確認された。死因は頸椎損傷。警察は労災事故として、当時の作業状況や事故原因を詳しく調査している。

建設現場でまた尊い命が失われた。74歳の作業員が、高所にある砂防ダムの擁壁で調査中に約30メートル滑落して死亡するという事故は、単なる「不注意」で片付けてはいけない。危険を伴う作業環境で、十分な安全対策が機能していたのかを徹底的に検証する必要がある。
本質的な問題は、現場の安全管理が作業員一人ひとりの注意力に依存していないかという点だ。高齢作業員が増える中で、身体能力やリスクへの配慮を欠いた作業計画、危険箇所での監督体制不足、墜落防止設備の不備があれば、同じ悲劇は繰り返される。
改善には、第一に高所作業時の安全装備や命綱の徹底、第二に事前の危険箇所確認と作業手順の再点検、第三に年齢や体力を考慮した適切な配置と教育の強化が必要だ。
工事の完成や工期より優先されるべきものは、人の命である。安全を犠牲にして進める社会インフラに、本当の価値はない。亡くなった方の人生の重みを、次の事故を防ぐための行動につなげなければならない。
ネットからのコメント
1、74歳という年齢で、30メートルもの高さがある危険な現場で働いていることに驚きました。ベテランとしての経験や知識が必要な仕事だったのかもしれませんが、過酷な暑さの中、一歩間違えれば命を落とすような危険な現場に高齢作業員が立たざるを得ない現実に、人手不足の深刻さが伝わってきます。同じような事故が繰り返されないよう、現場の安全対策の見直しが進むことを願っています。
2、70歳手前です。気持ちはバリバリで若いつもりなんですが体力や力が必要な仕事は無謀です。毎日のように力が落ちていくのが体感で分かる。とはいえ働かないと食えないのが現実ですからおそらく自分で望んだ作業だと思います。
もう働かなくていい冥土でのご冥福をお祈りします。
3、ダム擁壁の劣化調査等は定例的に毎年行われている作業だろうから、点検・調査ルールや安全確保のための命綱等の使用や作業管理は既に確立されている業務ではないだろうか?何が拙かったのか、作業管理に抜けがあったのか徹底的に調査・明確にすべきだろうし、今後はドローン等を使った点検・調査方法等も取り入れてより安全な方法も検討すべきだと思う。
4、ベテランかもしれませんが、74歳にもなって行える作業ではありません。亡くなられた方は個人事業主だったのでしょうか、それとも調査会社か何かの社員だったのでしょうか。もし後者だとしたら、74歳の方にそのような作業を指示した上司の責任(あるいは会社の責任)が問われるでしょう。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/612665ccfa6e7e90d6849a9588d597babd1205b2,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]