事件概要
2025年8月23日に北海道札幌市南区の真駒内セキスイハイムスタジアムで予定されていた「ドリカム花火2025 in 札幌真駒内」が中止となった。中止発表は8月8日、主催者判断によるもので、背景には7月12日に同会場で開催された花火大会で、花火の燃えカスが観客エリア付近に落下した事案がある。

怪我人などはなかったが、安全対策強化の要請があり、加えて全国的な花火事故や天候急変の懸念も影響した。振替開催は行わず、チケットの払い戻しは18日18時以降に案内予定。

コメント
「安全のための中止」と聞こえはよくとも、実態は“想定外”という名の無策が引き起こした信頼の損失である。燃えカス落下という物理的リスクが確認されたのは7月12日。たった1ヶ月余りでの再開催を見据えるには、時間も情報も不足していた。問題の本質は、全国で起きている花火大会の事故を他人事として捉え、教訓化を怠った主催側の安全設計力の弱さにある。
真に観客の安全を重視するならば、(1)リスク想定範囲の明確化と事前公開、(2)可視化された安全対策レベルの指標導入、(3)異常気象対策としての開催条件の数値化と当日判断ルールの整備が不可欠だ。

これらを備えず「苦渋の決断」と言われても、納得は得られない。楽しみを奪われた市民と関係者に必要なのは、誠意ではなく、再発防止の具体策である。安全は「万全」が当たり前なのではない。「万全」に近づく努力こそが、信頼の土台なのだ。

ネットからのコメント

1、SNSに上がっていたやつだよね。立ち入り禁止エリアで立ち見していた人のところに火の粉が飛んで「これ、火傷したらどーすんの」みたいなコメントだった。動画には他にも立ち見の人が何人も映っていた。被害者が不法侵入者でも、主催者側にも責任が生じるわけだし、安全性の再検討は賢明な判断だと思う。

2、燃えかすの一部って言うのは昔から各地域であったと思う。だから海や川などの場所で花火大会を実施するんよね。それでも風とかでどこか想定外の所にいく事もある夏の風物詩が安全対策で姿を消すかもね。

3、石川県在住ですが、毎年７月の最後の土曜日と８月最初の土曜日の２週続けて開催元が異なる花火大会がありました。でも数年前から８月最初のやつが無くなりました。この記事を見て花火大会がこの先減っていくのかなと思いました。

4、>> 大会終了間際に花火の燃えカスの一部が、立入禁止エリアと無料進入可能エリアの境界線付近に落下する事象わりとこういうパターン多いな。しかも最近は立て続けに打ち上げ場所や地上近くでの爆発事故もある。いろいろと過渡期に来ているんじゃないか。