昨年1年間で運送事業者との取引において荷主側が法令違反の恐れがある行為を行ったケースが921件確認されました。長時間の荷待ち(約46%)、契約にない付帯業務(約24%)、不当な料金の据え置き(約15%)などが主な事例です。国交省はこれらに対し、再発防止の勧告や是正要請を出しましたが、対象となったのは合わせて19件にとどまっています。背景には物流業界における荷主とドライバーの関係性の不均衡があり、国交省は「トラック・物流Gメン」を設置し、不公正取引の取り締まりを強化しています。しかし、現状ではドライバー不足の深刻化が懸念されており、大規模荷主を対象とした監視体制の強化や法改正の準備が進められています。

今回の問題は、物流業界における深刻な労働環境の不均衡を如実に表しています。921件もの違法行為が確認される中で、僅か19件しか是正措置が取られていないのは、現行制度の限界を浮き彫りにしています。
この状況を放置すれば、ただでさえ逼迫しているドライバー不足に拍車がかかり、物流網全体の崩壊に繋がりかねません。
問題の本質は、荷主優位に立った構造的な不均衡と、これを許容してきた商慣習にあります。具体的解決策として、労働環境改善のための「法的義務の明確化」と強制執行力のある罰則制度の導入が急務です。また、荷主と運送事業者間の交渉透明化を進める独立機関の設置や、ドライバー保護を前提とした標準契約モデルを義務化することで、不当に長時間拘束される状況を改善するべきです。さらに、違反実態の公表を定期化し、企業の社会的責任を強調することも有効でしょう。
この問題を解決しなければ、日本の物流網そのものが機能不全に陥り、経済全体にも悪影響を及ぼします。ドライバーの権利を守る抜本的な改革が、私たちが享受する便利な社会を維持する鍵です。これ以上の犠牲を出さないためには、制度の刷新が急務です。
ネットからのコメント
1、デポの配達行ったら分かりますよ。私の経験談ではありますが、あそこは独自のルールをドライバーに押し付けてくる傾向があります。
例えば「消費期限を外側に向けろ」「パレットパターンは〇〇×〇〇にしろ」「パレットの規格が違うから積み変えろ」などなど。ドライバーは弱い立場だと思っているから強気に出てくるんですよ。私も一度受け先と衝突がありましたが、会社に迷惑かかることを考慮して手を引きました。荷主によるドライバー泣かせは見えていないだけでたくさんあると思います。「荷主>運送会社」という構図も改めるべきだと思いますよ。
2、法改正して今までの行為が勧告ではなく重大犯罪行為になるようにすれば良いですよ。関わった担当者に厳しい刑事罰科さない駄目ですよね。そうなれば偉い人達は下っ端が勝手にやったと政治家みたく秘書のせいにして逃げるのと同じになる可能性あるので連座制にすれば良いですよ。そのような行為が重大犯罪行為に法改正すべきです。
3、積み込み時間にいっても荷物が用意されていないので待たされる。その積み込み先が1ヶ所でなければ次の積み込み先にいくのが遅くなる。ドライバーにとってはかなりの負担になる。荷主側はただ積み荷を出せばいいと思っている。
ドライバーあっての物流業。荷主もドライバーの負担を減らす事を考えてもらいたい。
4、受け取り側からドライバーへの過度の要求も規制するべきです。商品の陳列は当然として、下ろした荷物を店舗所定の配置場所まで運ばせることはドライバーへの過度の要求です。ドライバーが受け取り側から要求に応えなかったから荷主などにクレームを入れてくることもある。カスハラを辞めてと言う側の人たちが、ドライバーにカスハラをしています。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/1cc8ace5265a5aa121d150376762d051d4234f42,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]