事件概要:
スキマバイトの利用者が勤務直前にキャンセルされるトラブルが多発している。アプリ「タイミー」を利用した男性A氏は、勤務予定日24時間前にキャンセル通知を受け、収入がゼロに。また男性B氏は予定していた10件の配送補助の仕事をキャンセルされ、約8万円の収入を失った。こうした企業による都合キャンセルは業界全体で頻発し、未払い賃金総額は300億円と試算される。労働契約成立時期やキャンセルルールの緩さが問題で、訴訟も発生。厚生労働省や協会の改善策も不十分とされ、集団訴訟も計画されている。

コメント:
柔軟で手軽な働き方を提供するスキマバイトは一見画期的ですが、その裏には重大な課題があります。企業側が勤務直前にキャンセルを行いながら、実質的なペナルティをほぼ受けないという仕組みは、労働者の権利を軽視する構造そのものです。
例えば働く予定だったA氏やB氏が直前のキャンセルにより収入を失い、生活設計を狂わされた事例に表れている通り、労働契約の安定性が欠如しているのは重大な問題です。
制度の欠陥は、労働契約成立時期をマッチング時点とする厚生労働省の見解やキャンセル規定の厳密化によって一定の改善が進むものの、キャンセルできる理由の幅が広すぎることや企業側の責任が曖昧であるという根本問題は残されたままです。解決策として、①キャンセル可能理由を更に制限し明確化すること、②未払い賃金についての監督機関による厳しい監視体制を導入すること、③過去に遡った賃金補償の仕組みを設け、プラットフォーム側も責任を負う体制を構築することが求められます。これらの改善が進まなければ、スキマバイトのインフラそのものが信用を失い、労働者と企業双方が持続可能な環境を喪失する恐れがあります。
自由な働き方がその便利さを理由に労働者の生活を脅かしてしまう現状は、本来目指すべき社会像とはあまりにかけ離れています。より貧困や不安定労働を増幅させる未来を防ぐためにも、迅速かつ徹底的な制度改革が必要です。
ネットからのコメント
1、スキマバイトがCM打って知名度を上げましたが、こんな理不尽がまかり通るのであれば働く気が薄れます。スポットだからスポットだからこそ公平であるべきだと思います。雇い主がノーペナならアルバイターもノーペナにするべきです。ホテルの予約のように前日なら50%、当日なら100%保証する。そうでなければアルバイターだけにペナルティを課すのは問題だと思います。
2、悪質な会社も当然有るから、法の整備が必要なのは確かだけど。スキマバイトが良い悪いではないけど、そんな都合良くおいしい話は無いと考えた方が良いかと。好きなタイミングで好きな仕事して全部自由にできるなら社会は成り立たない。便利過ぎるものはリスクも有ると思うべき。
3、労働者にとって都合の良い働き方とは、雇用者にも都合の良い働かせ方なわけでして。労基法上問題なければ、雇用関係や人間関係が希薄なスキマスタッフは当然切られてしまう。経営者にもよると思いますが、労働者がどれほど「私たちはコマではない」と訴えても、雇用者が隙間を埋めるためのコマでしかないと考えていれば、そうなってしまいます。
詰まるところ、安定した収入を確保したいなら、法でしっかりと守られた正社員として就職するほかないと思うのです。
4、スキマバイト側でちゃんとルールを作るのは必要。ただ、力仕事で大学生あたりを狙ってスキマバイトを募集したのに、50代のおっさんが応募してきたんじゃ、そりゃ募集した側は嫌になるよね。20代30代と同じ動きができるのかって話。また、ここでは「企業側の横暴」ばかり書かれているが、当然逆の「応募した側のドタキャン」もそれ以上にあるはず。そういうのを何度も経験していると、お互いルーズになるものでしょう。いずれにせよ、「スキマバイト」という特殊な形態に、期待しすぎる方が間違いという気がする。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/779f4d6b47018ceb3dc550c72f1482daab673b82,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]