事件概要:
中東情勢の悪化により原油輸送の要衝ホルムズ海峡が封鎖され、石油製品の供給が不安定化した。これを受け、日本政府は燃料や石油製品の供給調整に乗り出し、具体的な事例として経済産業省が医療機器メーカーや九州のバス会社に石油供給元を仲介し、不足分の確保に成功した。医療機器メーカーは新生児医療に必須の重油を5月まで調達可能となり、バス会社も軽油の当面の供給を確保した。政府は石油備蓄により安定供給を維持していると説明する一方、業界団体は燃料安定確保を求め要望を継続している。

コメント:
重油や軽油といった石油製品不足に直面する中、日本政府が仲介に乗り出した点は評価されるべきですが、問題の根本的な解決策には疑問が残ります。
ホルムズ海峡の封鎖という国際的リスクへの対応は、企業への仲介という応急措置以上のものが求められるべきです。現在の日本のエネルギー政策にはいくつかの盲点があります。まず、供給源を中東依存から分散化する必要があります。米国やオーストラリアなど安定した供給元との関係を強化し、エネルギーの多国間調達を進めるべきでしょう。また、再生可能エネルギーをさらに拡大し、化石燃料への依存度を緩和することも急務です。さらに、備蓄体制についても、長期的な需要予測からさらなる強化を検討する必要があります。現状の備蓄量で国内の全需要が長期間賄えるのか、具体的な検証が欠けています。政府は、一時的な供給調整から戦略的なエネルギー政策へと軸足を移すべきであり、国民の生活と経済基盤を支える責任を果たさなければなりません。締めくくるならば、短期的な安定を確保するだけでは、真の安全保障にはつながりません。「依存から自立へ」の政策転換が必要です。
ネットからのコメント
1、政府の燃料供給を仲介するというのは、その場しのぎ感がぬぐえません。
目詰まりを仲介可能なのは最初だけです。供給不足が続くほど、多くの産業が燃料の確保ができなくなります。燃料が必要なのは全産業ですから、経産省が個々の企業にいずれ対応できなくなるのは確実です。政府が最優先で行うべき政策は、個々の企業への対策よりも問題の根本原因を解決することです。それにはホルムズ海峡の安全航行を行うため、イランと外交交渉することでしょう。さらには猶予期間を確保するため、節約を呼びかける必要もあると考えます。価格値上は多少耐えられても、物が無い状態は耐えられません。生活を守るため絶対に避ける必要があると思います。
2、医療や交通のような分野が、燃料不足で不安定になるのは本当に困りますよね。今回は国が動いてなんとか確保できたみたいですが、この先も同じようなことが起きないために早めの対策を進めてほしいです。ただ、根本的には中東情勢が落ち着かない限りは不安な状況が続いてしまうと思います。中小事業者が困らないよう、備蓄やルート分散など長期的な対応も進めてほしいです。
3、ホルムズ海峡を自由に通航できず原油の供給量に限りがある以上、元売が製油所の稼働率を落として石油製品の供給を絞るのは当然。
産業用に回すためにはガソリンなど個人用の需要を抑える必要がある。そうすれば元売はガソリンではなく産業用燃料の生産を増やすことができる。そのためにもガソリン補助金を廃止して、軽油や重油、一部灯油にのみ補助金を使うべき。
4、原油及びその製品が不足していないから出来ますよね。そもそも、製品としての在庫、原油から原料・製品が出来上がるまでの時間を考えてもこんな品薄になるのがおかしい。石油元売や原料メーカーが止めているだけ。政府は口利きをするのではなく、昨年の米と同様に流れを止めている業者の指導(できれば処分)をしてもらいたい。正しい情報を流さないから国民が不安になり、買いだめに走って供給不安を引き起こしてます。塗料用のシンナーが軒並み姿を消してるのはまさにこれです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/05ae0ff831776295acc5c82db9d7885bb4bdd06b,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]