事件概要:政府が2024年まで少子化を背景とした私立大学削減案を検討し、財務省は2040年までに私立大学を250校(約4割)削減し、学部定員を約14万人減らす数値目標を公表した。私大の約半数が定員割れを起こしている現状や助成金予算3,000億円に対する教育の質の疑問が背景にある。この縮減案は地域や分野のバランスを考慮し、重点支援が必要な分野や地域大学を維持しつつ進める方針。推計では2040年までに18歳人口が現在の半分以下に減少する見通しで、私大の将来像を再構築する時期に差し掛かっている。

コメント:私立大学250校を削減するという今回の財務省案は、単に数字の問題ではなく、日本の高等教育全体の在り方を問う問題だ。少子化に伴う定員割れと質の低下は紛れもない現実であり、助成金の妥当性を問う声も理解できる。しかし、拙速に規模縮小を進めるだけでは、地域の産業や医療・福祉、社会インフラを支える大学が失われる危険性がある。
この削減案が本気で議論されるならば、それが社会全体への影響を最小限にするものでなければならない。
問題の本質は、一方的な削減の数字目標設定と、その背後にある地方大学の支援弱化から、地域の労働力供給の断絶にまで波及する可能性だ。改革ではなく政策的な撤退と呼べる状況が生まれた場合、未来の日本を支える人材育成そのものに足枷をはめる事態を招きかねない。
解決のための具体策として、第一に高校生向けの奨学金支援を拡大し地方産業特化型の人材育成を強化すること。第二に、大学のカリキュラムの再構築に補助金を活用し、「成長分野専門大学」への移行支援を進めるべき。第三に、地域社会と大学の共同プロジェクトを推進し、学びの場が地域貢献へ直接結びつく仕組みを確立することが必要だ。
高等教育は国の未来を形作る基盤であり、目先の数値や財政面だけで語るべき課題ではない。これを無価値な数字調整で終わらせず、真剣に議論を深め未来を左右する改革に組み替えるべきだ。
ネットからのコメント
1、高等学校の学習内容と単位認定をきちんと見直さないとダメだろう。
義務教育の内容を行っている大学もあると聞く。昨今では、北海道の専門学校でも保育士試験に対して、資料を持ち込み丸写ししたことが物議となった。結局、履修すれば良いとされ、中身は問わない。であれば、大学の統合や廃止は仕方がないことである。
2、わずか30年で18歳人口は半分くらいまで減ってる。私の自治体でも公立高校は統廃合が進み、残ってる学校も一部を除いて定員は減るばかり。非婚化と少母化で更に減ると思うと暗澹たる気持ちになります。私立大学の削減も避けられないでしょう。女子短大が4大になるケースも多いし、カウントされてそうだけど。福祉や看護系の専門学校等も減ってる。ただ地方では大学は地域経済の要だったり、若い人の流出を防ぐ、地域に留める役割もあったりします。企業とのタイアップや職業訓練校の役割も。自然淘汰もあるだろうけど、それぞれの大学の存在意義も含めて進めて欲しい
3、散々大学を増やし、今更減らすでは納得いかない人も多いでしょうが、定員8割に満たない大学は助成金をカットすればあっという間に3割近くは廃校になりそうです。
大学より職に直結する専門学校に変える方が良いように思います。薬学部の6年も4年に戻せないでしょうか。5年でもいいと思います。
4、誰かの利権の為としか思えない大学や学部は早々に補助金を打ち切れば良いのにと思います。特に極僅かな特定の人向けの趣味の世界と思われる学門については趣味を同好とされる方が資金を充当すれば良いのです。そこまで補助金や資金が欲しいなら、補助金を出すに相応しい結果を出すなり、企業に資本参加を求めれば良いかと考えます。逆に税金から補助金を出すなら基礎研究の様な直ぐには結果に繋がらないが、将来の製品化や応用が見込まれる学門を研究する大学や研究機関の資金に限定して欲しいです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/3f40eb59eac738822e5c254201f405769327f825,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]